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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 136

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ザラターンの冒険日誌

2025-06-28 21:57:12.0 2025-06-28 22:13:19.0テーマ:その他

ストレンジャーズ(10)(※ver7.1までのネタバレ注意)

騒乱、アマラーク。

クーの放った斬撃は、
剣も呪文も通用しないと言われる
フーラズーラの特異な肉体を確かに切り裂いていた。
だが、驚嘆するおれ達に気付く様子も無く。
斬撃を放った他ならぬ本人が
その事実に一番驚いているようだ。


『 …クー、今、
  どうやって奴を斬ったか自分で解るか!?


ダメ元で一応聞いてはみたが、
残った一体のフーラズーラに
続いて二刀、三刀と斬りつける彼の斬撃は、
虚しくも奴の身体をすり抜けてゆく。


『 わ、わからない…
  どうやったのか!
  無我夢中で…


やはり今の一撃は、
偶発的に繰り出された技だったらしい。
どうやらアテにするには危険なようだ。


( しかし…あの青い光…どこかで…


彼の剣を仄かに照らす残光。
おれはそれに、見覚えがある気がする。

思案を巡らせると、答えはすぐに出てきた。


( あの光は…そうだ、あの時だ!


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


“ 剣に星光纏わせてェ…
 『守り人』にでも成ったつもりか、
  ゆりかごの末裔がよォォーッ!! “


…クーの放った斬撃は、
先の天星郷での決戦の際、
ジア・クトの幹部相手に、僅かながらだが
傷を負わせる事ができた、我が決死の一撃…
それに良く似ていた。


( 『剣に星光纏わせて』…か…
  ジア・イロンが言ったあの言葉…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


“  ザラよ…先の戦で貴様が
  剣や拳に纏わせたというのは…
  おそらく創生の魔力、それそのものよ。“


…あの言葉を、知り合いの天使のおっさんは、
『創生のチカラ』である、と言い換えた。


( つまり…イロンを斬ったあの斬撃…
  創生のチカラを纏った剣なら、
  フーラズーラも斬れるってこと、か…?
  だが…


あの戦いの後、何度も
あの技を再現しようと試みたのだが…

実は、ただの一度として成功していなかった。
まったく、
クーのことを言えた義理ではない。


…天使のおっさんにも、
創生のチカラを無尽蔵に放出するのは
身の『創失』を招く危険性がある、と、
修練を止められる始末。


( 創生のチカラを剣に纏わせる…
  って、具体的にゃどうすりゃいいんだ…!?

  くそ…思い出せ…しっかりしろザラターン!
  あの時の感覚だ!


焦燥に駆られているうちに、
またしても一体、新たにフーラズーラが湧いて出て
おれ達の前に立ち塞がる。


『 ちっ、振り出しかよ…!

『 急がないと、被害がどんどん…

『 くっそ…!


焦り、じりじりと後退してゆく仲間達の前に立ち、
ヤケクソ気味に剣を構える。


( こうなりゃあの時みたいに、
  いっちょ奇跡を信じて戦うしかないか!


…覚悟を決め、
無謀は承知で連撃の型をとったその時。


『 そこなオーガの御仁!
  『気』を!
  『気』を纏った攻撃なら
  フーラズーラを打ち破れます!!

『 !? 


不意に、背後から青年の声が
高らかに響いてきた。
誰だ?いや、今はそんな事より…!


『 『気』だって…!?


『気』という単語に、おれは少しだけ
聞き覚えがあった。


☆   ☆    ☆   ☆   ☆


その昔…おれがまだ子供だった頃。

故郷の村の長、『村王』が、
村の子供達を集めて、気を操るという
異国の武術を披露した事があった。


“ 気を纏えば、例えば…
  こんな事もできるぞ!ふんぬっ! “


そう言いながら、村王が手に持った
ひのきの棒を一振りすると…
側にあった巨岩が、なんと粉々に破砕されたのだ。


“ すっげー!そんおーすっげー!!“

“ そんおー、チートじゃん!“

“ 違うわ!チートじゃないわ!!“



☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


…あの時のデタラメな技を…
おれは、村王の強大な『闘気』が成せる業と
思い込んでいた。

だがー…今なら。
理解できる気がする。


( 気…星光…創生のチカラ。
  それらは全て、同質のものだったのか…


万物の根源たるは創生のチカラ。
ならば『気』とはおそらく、
闘争心をチカラに変える『闘気』よりも、
限りなく無色に近い、純粋なエネルギー…


イロンの肉体よりも強度に劣っていた剣で 
おれが奴を斬れたのは…
村王が木の棒で岩を砕いたのと、
原理的には同じだろう。
  
そして、それを可能にしたのはきっと、
火事場で限界を超えた腕力を
出していたからだけじゃあ無い。

思い出せ。あの時のおれは…
言うほど怒り、荒ぶってたか?


( いや…『凪いでいた』んだ。


…目を閉じて、腹から呼吸をする。
それだけで、世界の全てが
味方をしてくれるように感じてきた。


~つづく~
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