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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 136

ライブカメラ画像

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ザラターンの冒険日誌

2025-08-10 10:32:08.0 2025-08-11 20:02:30.0テーマ:その他

ストレンジャーズ(14)(※ver7.1まてのネタバレ注意)

アマラーク戦。

喧騒に混じって、およそ戦場に不釣り合いな
穏やかな竪琴の旋律が響く。

そして…
おれ達の前に立ち塞がった
フーラズーラ達は、なんと その旋律に対して
明らかな反応を見せたのだった。


『 おいおい…マジか…!


もっとも、奴らの表情からは、
曲に聞き惚れているのか、
苦悶しているのかまではよく分からないが…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


“ 倒す…?お前が?
  フーラズーラを? “


怪訝な顔で顔を見合わせるツキモリとおれに、
吟遊詩人は大真面目に頷いてみせた。


“ うん、創生のチカラ…?ってやつ。
  よくわかんないけどさ。
  全てのモノの大元…なんでしょ?

  ザラさんは それを剣に乗せて…
  ツキモリは呪文に乗せて
  フーラズーラを倒したんだ。
  だったらー…

  きっと乗るよ、
  『音』にも…『声』にも。“


“ そりゃ、理屈は間違ってないと思うが…“

“ 言うほど簡単な事じゃねェぞ。
  たとえ原理を知ってても、
  実践できるかってのはまた別の…“

“ ままま、とにかく見ててよ!“
  

☆   ☆   ☆ ☆    ☆    ☆


旋律に乗せて、エスタータの口から
『詩歌』が紡がれてゆく。


“  たとえ ひとり 
  言い表せぬ哀しみに哭き暮れ
  耐え難き苦しみに呻いても
  
  振り向けば 我が名呼ぶ友の声
  差し伸べられた手を取って
  言の葉紡ぎ ともに歌おう

  我らの歌 いつしか魂震わせ
  声無き声 天へと還す

  六つの声が 響く世界
  七つの音で 廻る世界“
  

…紡がれる詩歌と旋律は、
おれ達に活力を与えると同時に…

影たちの動きを、
確かに鈍らせてゆくのがわかる。


『 す、すごい…!


クーが感激の声を上げる中、
その様子をしばらく、おれ達は
ただ呆けて見ていた。


『 なあ…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 たまーに あの子が
  天才に見える時があるんだが…

『 ああ、普段は阿呆丸出しなのにな。

『 聞こえてるんですけど~♪
  ほらっ、今のうちにやっちゃって!


気炎を上げる吟遊詩人に
おれ達はハッと我に帰り、
動きの鈍った影どもに
すかさずトドメをさしたのだった。


『 歌とか音楽ってのは、
  『原始的な魔法』と言い換えても
  いいのかもしれねェな。
  詩とリズムはさしずめ呪文の詠唱…

  術式とかが無い分、効果は安定しねェが
  その分、術者の気持ちやモチベ次第で
  大きく上ブレたりもする…ってとこか。


道中、ツキモリはエスタータの詩を
そう分析した。


( 『歌や音楽は魔法』、か。
   言い得て妙かもな。


少なくとも、人の心に干渉する術としてなら、
下手な魔法よりも実感できるのは確かだ。

さっき詩に乗せた創生のチカラ…
それを引き出すカギが本当に
『イメージ』なのだとしたら。

理屈より感覚で動くエスタータとも
相性が良かったのかもしれない。


『 音楽と創生のチカラ、か。
  
  そういや以前、歌姫の心域で、
  『育みの歌』…だっけ。
  作物を歌で育ててるのを見たよな。

  もしかしたらヴェリナード王家の歌とかにも、
  創生のチカラが密接に関わってたりするのかも
  しれんなー。


『 歌に分析~~…?


と…走りながら考え込んでいた 
おれの鼻先に
ふと、目を座らせたエスタータの
青い指先が突きつけられた。


『 野暮ッ!!


一言言い放つと、ウェディは
打って変わって ふふんと口角をあげ、
おれを追い抜いて行った。


『 ふ…ははっ!
  そうだな、悪かった!



“ 長旅に必要なのは
  大きな鞄よりも
  口ずさめる 一つの歌さ “


…いつか、ある旅人が語った言葉を
何となく思い出す。


( うむ…考えるより
  感じた方が良い時もある。
  だから世の中、面白い。


『 おいナメクジ、
  一人であんま前に出るんじゃねェ、
  死ぬぞ!


うんざり顔で走る速度を上げる魔族を横目に。
おれも苦笑いで吟遊詩人の後を追うのだった。


~つづく~
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