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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 136

ライブカメラ画像

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ザラターンの冒険日誌

2025-08-23 22:12:39.0 2025-08-24 01:36:17.0テーマ:その他

ストレンジャーズ(16)(※ver7.1までのネタバレ注意)

『 【 防塞領域 】…展開ッ!!


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『黄金の楯』を打ち付けた地面を中心にして、
瞬く間に聖なる魔法陣が広がってゆく。

陣はそのまま辛うじて先の広場にまで広がり、
フーラズーラの群れに囲まれている住民達を
守護のオーラで包み込んでいった。

使用者が味方と定めた『陣上の対象』を、
身体を害するあらゆる衝撃から完全に守護する。
これこそが騎士の秘奥“防災領域“。


住民達に襲い掛かる影達の触腕が、
無事そのオーラに弾かれるのを確認してから、
おれは背後を振り返り、叫んだ。


『 ツキモリッ!

『 “マヒャド“…ッ!


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


どうやら相棒は、我が動きを見ながら
あらかじめ魔力を練り上げていたらしい。
おれが名を呼ぶが早いか、
すかさず広場に凍てつく氷嵐が吹き荒れた。

そして氷結呪文は、我が思惑どおり
住民達を傷付けることは無く、彼らを襲う
フーラズーラのみを凍て付かせ、
微塵に砕いてゆくのだった。


『 おおー!やった!

『 やたー!すごいすごい♪

『 まったく、やれやれだぜ…


まさに危機一髪だったが、
ひとまずは犠牲者を出さずに済んだようだ。
両親の元へと駆け寄る少年を追いながら、
安堵のため息を吐く。


…そんな折。
先程の、『獣の耳をした不思議な子供』の
囁くような声が風に乗って聞こえてきた。

もっとも、周囲を見渡しても
その姿はどこにも見当たらないのだが…


“ とうさまの言い付けで、
  ラキは人の営みに干渉できない。
  だからー…おねがい。

  誓約の…
  ち…ね…さまの子ら。
  おまえ達が…
  アマラークのみんなを、守って。“


『 【ラキ】…
   それが君の名前なのか?


…虚空に呼びかけるが、
質問の返事は無い。
そのまま静かに、彼の気配は消えていった。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 ンだ…?
  言いたい事だけ言って
  消えちまいやがった。
  …生意気なガキだぜ。

『 ぷふっ…!
 『 おい、今笑ったかナメクジ?

『 い、いや!ちがっw
  く、くしゃみだしっww
 『 いい度胸じゃねーかコラ…

『 みんな、気をつけて!
  まだ、終わりじゃないみたいだ…!

『『『 !! 』』』


魔族と吟遊詩人の、ツノとスカーフの
ひっぱり合いを、クーの緊迫した声が遮る。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


一難去ってなんとやら。
おれ達が広場の人達と合流する瞬間を
見計らったかのように、周囲に再び無数の影どもが
湧き出してくる。

その数は、今までの比では無い。

おびただしいほどの影の群れは
あっという間に広場を包囲してしまった。

どうやら、おれ達も退路を断たれたらしい。


『 おいおい…
  マジで無尽蔵なのかコイツらは…!?

『 やばっ…この状況…
  ミイラ取りがミイラってやつ!?

『 縁起でもねェこと言うなバカ!


安堵したのも束の間、広場にどよめきが走る。

おれ達に、コイツら全てを
相手にするほどの余力は、多分無い。
仮に気合いで殲滅したとして…
次が来ないという保証も無い。


( もしかしなくてもコイツは…
  絶体絶命のピンチってやつかもしれん…!


しかし。


『 おじちゃん…


額に脂汗が滲む中、不安そうに見上げてくる
少年の眼差しに気付き、ハッとする。


( …腹ァ、括るしかないよな…!


…こうなっては是非も無い。
尻尾に力を込めて両足踏ん張り、
無理矢理口角あげて不敵に笑う。


『 なあに、大丈夫だ。
  アイツらも それだけ必死なのさ。

  ここが正念場だ。
  あと少し、あと少しだけ踏ん張れば…

  おれ達が…必ず勝つッ!!


剣を天空にかざし、
まるで根拠の無い希望を力強く謳う。

実際のところは、あの不気味な影どもの顔を見ても
必死かどうかなんてサッパリ分からないのだが。

だがー…


『 そうだ、旅人さん達に遅れを取るな!

『 おうとも、
  オレ達がアマラークを守るんだ!

『 アマラークに勝利をッ!!
 

…我が言葉に、
槍をかかげ、少年の父が呼応してくれた。
それを皮切りに、広場は
次第に気合いの声で埋め尽くされてゆくではないか。

( ハッタリもかましてみるもんだな。


肘でこづいてくるツキモリに、苦笑いで応える。

だが、この士気ならば。
もしかしたら何とかなるかもしれない。
いや、何とかできなければ、
おれ達は明日の朝日を拝めないのだ。

かざした剣の宝石が煌めく。
そのまま剣を振り下ろし、おれは力強く叫んだ。


『 総力戦だ、いくぞッ!!


~つづく~
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