目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 136

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}{{ optionalYear }}
    {{ entryTitle }}  {{ charaName }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}
    {{ charaName }}

ザラターンの冒険日誌

2025-09-06 21:35:42.0 2025-09-07 15:14:41.0テーマ:その他

ストレンジャーズ(18)(※ver7.1までのネタバレ注意)

『 もはや…これまでか…!


…ぽつり呟いたのは、
おれやツキモリと共に、集団の主戦力として
矛を振るっていた兵士達の中の一人だった。

彼は、この広場の集団内に居る
他数名の兵士達と目配せして頷き合うと、
連れだって無言で我が背を越えてゆき、
最前列へと躍り出たのだった。


『 ……!?


そして…
何事かと戸惑うおれを振り返り、
彼らは静かに微笑んだ。


『 旅人さん達のここまでの助力に感謝する。
  そして…恥を忍んで一つ。
  …我らの頼みを聞いて貰えないだろうか。


…おれも騎士の端くれだった者。
彼らの その微笑みの意味するところに、
すぐに察しがついた。

脳裏にチラつくのはー…
いつか見た【 博愛の碑 】と、
金の『モヒカンの毛』だ。


( ふざけるなよ…


『 今から我ら兵士が、
  奴らに特攻をかける。
  無論、打ち破れはしないだろうが、
  少しの間なら、時間を稼げるはずだ。

『 その隙をついて、旅人さん達は、
  市民を連れて、少しでも安全なところへー…
『 シャラァァァッップッッ!!!

『『 !!? 』』


兵士達が言い終わるが早いか。
反射的に おれは力の限り叫び、
腕を振りかざしていた。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


かざした腕の先、気合いと共に具現化したのは、
先程失われた黄金の楯。
うむ、根性って素晴らしい。

勢いに任せ、それを大地に叩き付ける。


『 どるァァアッッ!


たちまち守護の円陣が広場を包み込み、
群がろうとする影どもを怯ませた。

凄まじい疲労感と共に、再び鼻血が噴き出すが…
気にしていられるか!


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 簡単に…諦めすぎだ…!!

  まだだ…まだまだ…!
  まだまだ…まだまだこんなモン!!
  ピンチの内に入らねえよッッ!!

  真に守りたいモンがあるってんなら!!
  『それ』を悲しませるようなマネをして
  どうするってんだッ!!


『『『 !! 』』』


…始まりの地で、おれは 
このアマラークの歴史を少しだけ聞いていた。

フーラズーラどもに対抗する術が
まだ確立していなかったつい最近まで、
この国では…

有事には兵士達が『自ら進んで喰われる』ことで
奴らを満足させ、市井に被害が出るのを
抑えていたのだ、と。

そしてその自己犠牲の行動と心構えは、
兵士達の最大の名誉とされた。


( 『騎士道』…


そうしなければ…誰かが犠牲とならなければ。
『それ』を綺麗事としなければ。
……きっと国を守る事が出来なかったのだ。


『 200年か300年だか知らねえが…!

  この国は守られてきたんだ。
  あんた達の…その覚悟と誇りに!!

  よそ者のおれが知った顔で
  言えた義理じゃ無いかもしれんが…!

  実際は苦しかったはずだ…!
  辛かったはずだ!!

  でも!

  それも今日で終わるだろ!
  あとちょっと…!
  あとちょっとじゃないかッ!!

  ここに居る おれ達全員が…!
  あんた達のその気概を持てれば、必ずッ!
  『全員で』掴めるはずだ!!

  あの化け物どもが居ない明日をッ!
  誰も犠牲に…ならなくていい未来をッ!!


『『『 !!! 』』』


…我が必死の言葉を受けて、
広場は どよめきはじめる。


『 た、旅人さん…

『 ま、まだ 
  や、やれるのか、オレ達…?


多少頭が冷えてきて、
所詮は『よそ者の世迷言』と思われたかもしれない
とも感じたが…

だが、目に勇気の炎が灯った人も、
僅かながらだが いたようだ。

ともあれ、こうなってしまえば、
有志だけでも死力を尽くす他はない。


…そう覚悟した時だった。


『 彼の言う通りだ…!


ふいに、広場の西側から、
聞き覚えのある声が響いたと思うと同時に、
広場全域に『癒しの光』が降り注ぐ。


( 世界樹のしずく…?


身体に生命力が戻ってゆくのを感じる。
ついでに鼻血も止まった。

突然の奇跡に再び広場はざわつき…
場の全員が、一斉に声のした方向に注目する。


『 おお…!
『 貴方は!


声の正体に気付いた者たちから、ぽつぽつと
歓声が上がり始めた。
フーラズーラの群れを挟んだ広場の先に揺れるのは、癒しの道具を下げた白馬に跨る人影。



『『『 リズク王!! 』』』



☆   ☆  ☆   ☆   ☆


リズク王は馬上で静かに手をかざし…
その手をゆっくりと、己の胸の前に突き出してゆく。
そして目を見開き、高らかに宣った。


『 誇り高きアマラークの民達よ…!



☆   ☆ ☆   ☆   ☆





『 生きよッ!!!





~つづく~
いいね! 14 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる