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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: パラディン
レベル
: 138

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ザラターンの冒険日誌

2026-02-07 22:30:47.0 2026-02-08 09:10:46.0テーマ:その他

サバの味噌煮(5)(※ver7.2までのネタバレ注意)

“ ふふー…こんな時は…
  息抜きっ!!
  
  アレナも誘ってさ、
  みんなでパァーっとやんの!
  
  息、詰まっちゃうよ。
  たまにはリフレッシュしないと。 “


エスタータの この意外な提案に
おれは一瞬、面食らったが…
冷静に考えてみると、
目から鱗が落ちた気分になった。


確かに、外の世界をアレナに知ってもらう良い機会になるかもしれないし…

クーにとっても、
今までゼニアスにばかり気を取られていたが…
アストルティアで手掛かりが
見つかる可能性も無いとは限らない。それにー…

そんな理由が無くたって、今の二人には
なんらかの気晴らしが必要な気もする。
そういう意味でも、彼女の提案は
的を得たモノに思えた。


“ 息抜き、か。
  うむ、それ良いかもな。
 
  丁度、調査隊から報酬出たし…
  アマラークからも、フーラズーラの件で
  別途に報償も頂いたしな。

  ふっふ、先立つモノならある。
  一丁、派手に羽を伸ばすのもアリだな! “

“ よしゃ、そーこなくちゃ! “


“ お前らな…
  そんなだから金、貯まんねんだぞ… “


腰に手を当て、なかば諦め顔でため息を吐く魔族に
したり顔で振り返る吟遊詩人と鬼。


“ にひひ…『 財布が重すぎたせいで
       魔物の攻撃避け損ねてやられた
       盗賊の詩 』、聴く?“

“ 昔『鉄の金庫』がまだ無かった頃…
  金を預け忘れて、
  常闇の竜に数百万G消し炭にされて
  哭いた先輩がいてな… “

“ わかったもういい。
  じゃあ僕は…
  そういう事なら『エルトナ食』を食いたい。“

“ おけー!じゃあさ…
  『グルめぐり』にしよっか!
  エルトナだけじゃなくてさ、
  色んなとこで美味しい物、食べんの!“


“ おし、決まりだな! “



☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


かくして。
キョトンとするクーを伴い、
半ば強引にアレナを連れ出して。

おれ達の、仕事を忘れた【グルめぐりの旅】は
始まったのだった。


まずは珍しく、ツキモリたっての希望で
エルトナ大陸へ。

アズランを目指したのは、
道中の岬で釣った新鮮な魚を食堂に持ち込んで
調理してもらう為だった、というワケだ。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 見ろ…
  この照り、黄金の輝きを…
  散りばめられた白銀の刻みネギを…!
  ついにお出ましだぜ…?

  本日のメインディッシュ、
  大豆を使った味噌料理の神髄!
  『サバの味噌煮』様がよォ…ッ!


魔族の迫真の実況に、豪快に吹き出しながら
食堂のじいさんが料理の皿を運んでくる。

どうやらツキモリは彼に気に入られたらしく、
皿にちょっとしたオマケを追加してもらい…

それで何か通じ合ったらしい二人はニヤリと笑い、
お互い無言ながらも
軽快なハイタッチを決めるのだった。

その様子が妙におかしくて、
一同、笑い出してしまう。


『 さあクセっ毛!
  お上がりやがれ…
  冷めないウチによォ!

『 い、いただきますっ!!


ご機嫌な魔族から箸を突き出されるクー。
ゴクリと唾を飲みながら、
渡された使い慣れないであろう箸を
ぎこちなく使って、
恐る恐るサバの味噌煮を口に運んでゆく。
そして。

ひと口 含んで、クーは目を見開いた。


『 う、うまい!
  美味いよっ!!

  何ていうか…
  甘い、辛い、しょっぱいとかだけじゃ
  語れないような…なんか複雑な味で…
  とにかくコレ、美味しいよっ!!

『 ふん。当たり前だ…
  なんせサバの味噌煮だぜ?

『 なんなのさ、コレに対する
  その全幅の信頼ww

『 そいつの…その味は生姜と、
  味噌という最強の調味料が生み出す
  芳醇な風味とコク…

  そして煮られたサバが醸し出す
  旨味とかいう成分が
  絶妙に絡み合った味らしい。
  

煽る詩人を軽く無視しながら、
自らも味噌煮を口にして
うんうんと唸る魔族。

おれも食べるのは初めてでは無いが、
改めて口に運んでみる。


『 うむ、この濃いめの味がまた
  銀シャリに良く合うんだよな。
  何杯でもイケそうだ!

『 そうだ、光るキノコの佃煮だって
  ここまで銀シャリには合わねェ。

  無ェんだよ…魔界には、
  ここまでのモノはよ!


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 うん、美味しい!
  本当に深みのある味わいですね!

『 ああ、ゼクレスの湖だって
  ここまで深くはねェ…!

『 それ言い過ぎ!?


…賑やかな食卓。
どうやら、クーもアレナも
楽しんでくれているようだ。
ひとまずは安心である。


~つづく~
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