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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 138

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ザラターンの冒険日誌

2026-03-07 22:50:31.0 2026-03-08 09:25:57.0テーマ:その他

サバの味噌煮(9)(※ver7.2までのネタバレ注意)

食後の一杯。スッキリとした甘じょっぱさの
とこなつココナッツの杯をあおりながら見上げれば、抜ける様な深い青空と、
その下で湧き上がる真白な入道雲の
鮮やかなコントラストが目を攫ってゆく。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


そんなジュレットの昼下がり。

晴天の下、太陽光を反射して光る
サングラスと黒いボディをシェイクさせ、
虹色のアフロヘアを揺らしながら、
不思議なロボット…パイセンは、
竪琴を爪弾く吟遊詩人と陽気に踊る。


パイセンが、先程の一連の会話を聞いていたのか
どうかはよく分からない。

だが彼は踊りながら、
おれ達の疑問に応えるかのように
おもむろに自分の事を歌い始めるのだった。




“  ガランドゥーなマイボディ!

  満たしてったのは
  ブラザー達の熱いソウルとアソビゴコロ!

  ワラッタリ ナイタリ オコッタリ!
  時にはコロンダリ ヘコンダリ…
  でもオキアガッテまた ワラッタリ!


  カラッポゥーなマイヘッド!
  満たしてったのは
  ブラザー達の熱いシャウトとアソビゴコロ!

  タノシンデ カナシンデ ヨロコンデ!
  時にはタタカッテ キズツイテ…
  でもタチナオッテまた タノシンデ!
  
  
  ガラスダマなマイアイズ!
  満たしてってたのは、
  ブラザー達の熱いラヴとアソビゴコロ!


  ブラザー達のエブリデイ!
  &ウェナのサマーブリーズ!

  ハレノヒも アメノヒも アラシノヒも…
  センサーにシミツイテ ヤキツイテ!
  いつしかオイルちょちょギレタ マイアイズ!

  フゥーーァッ!!
  Its……!
  マイハァアーートッ!! “




…爪弾かれるエスタータの演奏の終了に合わせて、
パイセンは一回転し、内蔵アームを天高く掲げ、
鮮やかなフィニッシュを決めるのだった。


『『『  ………    』』』


静寂、のち、まばらな拍手。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 詩人だね~、意外と!
  パイセンって♪

『 まったく、良く分からん奴だぜ…

『 yeah!
  ワカラン アッケラカン スッカラカン!
  ツノツノボーイ!
  …シャルウィーダンス?

『 踊らねェ。

『 オー、ツノツノボーイ!
  アソビニン辞めるなんて
  トンデモナイッ!

『 元々遊び人じゃねェ。

『 パイセン、調子乗りすぎると
  燃料切れるよ。


感心する吟遊詩人。
ツキモリは相変わらずの塩対応だが、
パイセンに対する評価は少し改めたようだ。

残ったココナッツの果汁を一気にあおりながら、
おれは彼の歌の内容を整理しようとしたがー…
どうやらアレナに先を越されたらしい。


『 人々の営みに触れ続け、
  記憶と学習を繰り返した結果、
  自分でも知らない内に…

  いつしか思考回路に自我…
  『心』のようなモノが
  形成されていた、という事でしょうか…?


『 おれにもそう歌ってたように聞こえたが…

  でもま『遊び心』ってヤツを
  真面目に解析しようとするだけ
  野暮なのかもしれないな。


…他者との触れ合いの中で日々学習し、記憶し…
思い出を紡いで、その集積が人格を形作ってゆく。

改めて考えたら、
おれ達とそんなに変わるもんじゃない。
パイセンはもう、
パイセンという生き物なんだろう。

そうアレナに笑いかける。
錬金術師はまだ少し腑に落ちなさそうだったが、
この場はそれで納得してくれたようだ。


一息ついて改めて辺りを見回すと、
クーが呆けたような顔でパイセンを
見ているのに気づいた。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 …………

『 ぃようクー、どうかしたか?


一声掛けると、クーはそれで我に帰ったように
ハッとなってこちらに向き直った。


『 あ、ザラ…!
  別に…なんでも。
  ちょっとボーっとしてた。

『 珍しいしな、パイセンみたいなメカは。

『 あっはは…そうだね。


曖昧に答えると、クーはバツの悪そうな
照れ笑いで頭を掻くのだった。

何か考え事でもしていたのだろうか。
きっと彼にも、色々と思うところがあるのだろう。


( ぼちぼち、クーの記憶探しも
  再開しないと、な。


晴天のジュレット。
おれ達の休暇も、そろそろ終わりが
近づいてきていた。


~つづく~
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