3rdのスタートももう間近で
2ndのシナリオもクリアして次に備えてるぞー!という人も増えてるので
ちょっとだけEDまで見たという前提でキャラを語らせてください。(2.4のEDまで含めて語るのでクリアしてない人注意)
語りたいキャラって誰なのかというとゼルドラドです。
誰だっけ?となっている人の為に説明しますと
2.0の回想シーンから登場した魔王軍の大幹部です。
2.3の最終ボスとして立ちふさがるも直前のボスの方が強い!と言われイマイチなキャラとして扱われがちですが
こんな彼も実は意外にハイスペックな奴だったんだよ!と魅力を紹介したく思ったわけです。
まずは戦闘力を見てみます。
ゲーム内でもトップクラスの剣の腕前を持つであろうアンルシアやトーマとも互角以上に渡り合う剣技に加え
ドルマドンなどの最上位呪文まで使いこなすという剣と魔の両方を極めています。
なお『大魔王』が武器を持っていなかったことから考えるに純粋な武器を使っての接近戦の能力はゼルドラドの方が高いとも考えられます。
設定上はなかなかあなどれない男ですね・・・
そんなゼルドラドの一番魅力的なところはどこなのか?となると「勝利のビジョン」だと思います。
というのもシナリオを見ているとこのゼルドラドは「目先の勝利」ではなく「長期的な目線で組織としての勝利」で動いていると思えるからです。
彼の動きを見てみましょう
Ⅰグランゼドーラへの侵攻
回想シーンにてグランゼドーラに魔物を率いて侵攻をかけます。狙いは『勇者』でした。
その戦場にてトーマが勇者ではないと見抜きアンルシアを狙うも謎の光により取りのがします。
この時点でトーマ、アンルシアが不在となったグランゼドーラを攻め落とすことは可能でした。
しかしスタンプおじさんが治めてる国といえ国を一つ落とすには労力と被害も大きく
これから魔王軍側も計画=(創生の力を手に入れて世界を侵食する)があることからもここで戦力を減らすことは最小限に抑えて後々のために温存しておきたいわけです。
自分たちの目的である創生の霊核を手に入れれば戦わずとも世界を作り変えて勝利できるというわけです。
それゆえに侵攻を止めて徹底をします。
Ⅱソーラリア渓谷の緋石
狙いは『緋石の破壊』です。大魔王側からしては計画の為には失敗が許されない作戦です。
確実な手段として、ゼルドラド、黒仮面の男(トーマ)、四魔将ガルレイと魔王側は最高戦力で向っています。
実際に緋石は破壊されました。 魔王側はガルレイを失いましたが 緋石の破壊によりソーラリアの塗り替えに成功します。
大局的には魔王側が有利と言えるでしょう。
またこういった点は随所にあり勇者の指輪の入手や他の緋石の破壊などの魔王側にとって重要な行動には主力(ヘルバトラーや四魔将)を惜しみなく投入していきます。
優秀な駒をどんどん使い捨ててでも目的を果たしていくというあきらかな短期決戦狙い
目的達成で世界を自由自在にできるためその為なら組織のダメージなど微々たるものと考えて動いてます
ゼルドラドの解説文を見る限り彼は大魔王の掲げた理想に感服し高い忠誠心を持っていることがわかります。
大魔王の理想の実現のためにこういった組織の形を作り上げたのも彼なのかもしれません。
Ⅲ魔幻宮殿での戦い
この戦いで彼は自らを陽動に使います。前述の組織の目的の為ならばどんな優秀な駒でも使い捨てにするというやり方に彼自身も忠実です。
宮殿入口に強固な結界を張り侵入者を拒み さまざまなトラップ装置(自分よりも強いボス)を施し さも大魔王がここにいるかのように演出を施し
勇者と盟友を欺いたわけです。全ては主君である大魔王のための時間稼ぎ! すさまじい忠誠心を感じますね。
組織の勝利の為なら自らを犠牲にできる奴・・・そう考えるとなかなか敵ながらあっぱれな奴!って感じがしませんか?
ゼルドラドは死の間際に 『大魔王様は~』 と色々ベラベラ喋っちゃった感がありますが
これは充分時間は稼いだからこその勝利宣言とも取れます。
事実、普通ならこの時点で勇者と盟友の敗北は確実でした・・・
しかしここに誰しもが予期していない出来事が起きていたのです。
それは・・・
ゼルドラドが勇者と盟友と激闘を繰り広げていたころ・・・
彼の敬愛する大魔王がどこにいたのかというと・・・
カジノですからね(笑) 大魔王様・・・あっぱれすぎる・・・!
ゼルドラド『大魔王様は創世の霊核を目指して今頃は奈落の門へ・・・ぐふっ!』
いやいや大魔王カジノだから! ジャックポット出してノリノリだから!
この寄り道が世界の運命を変える出来事だとも気づかずに呑気にじゃらじゃらしてますよ!
ゼルドラド・・・無念! (続く)