前回の日誌から続き
ゼルドラドが時間を稼いでいたころ
大魔王の動きを考えてみます。
まず悠久の回廊に出てくる魔物について
これらは討伐リストの説明文を眺めるに
魔界の~といった解説のものが多く
このことから悠久の回廊に元々生息している魔物ではなく
大魔王が連れてきた魔物だと推測できます。
さらに今まで温存していたアンクルホーンという隠し玉まで使ってきます。
計画は最終段階です。敵も可能な限りの対策を整えて向かうのは当然です。
前回のグランゼドーラ侵攻での温存した戦力がここで生きるわけです。
魔王側の最終計画
Ⅰゼルドラドを囮に使う
Ⅱ回廊の入り口に強力な結界を張り侵入を拒む
Ⅲ連れてきた魔物を配置し足止めに使う
このように策が崩れても二重三重にと時間が稼げるように慎重さがうかがえます。
しかし最終的には追いつかれての敗北
原因を探りましょう。
悠久の回廊ではいわゆる心の隙をついてくる心理攻撃のようなもので足止めをしてきます。
まずはカジノ
トーテムを調べると ジャックポットの記録が見れるわけですが
そこに大魔王の名前が列挙されている事からもドハマりしてることがわかります。
また部下の名前がないことから推測するに 『お前らは後ろで見とけー!』となかなかのジャイアンっぷりが発揮されているのがわかります。
なおトーマは大魔王の魔力により操られてるので不満一つ見せずに真顔で棒立ちしていたと思われますがそれ以外の部下の方はさぞストレスが溜まった事でしょう・・・
大魔王の人望は皆無です。このことからもゼルドラドが組織を運営してた説が濃厚です。
その後大魔王は『ハーレム』にたどり着きます・・・
そこには魅力的な美女たちが!?
大魔王があの六本の腕で美女を大量に抱きかかえていたのは想像に難くないわけですが・・・
もしかすると『ワシもっと頑張っちゃうぞー!』とかいってあの鎧に付属しているクワガタみたいなハサミでも抱きかかえたかもしれません。
ほらクワガタって雌のフェロモンで闘争心が引き出されるそうですし(ジョジョで読んだ知識)
ゼルドラドは高い忠誠心で大魔王に尽くしたというのに大魔王は『ワシにチューせい!』とか言っていたのです。
なおトーマは大魔王の魔力に操られてますが元の力が弱まると自我を取り戻せるみたいですので(ED参照)
大魔王の鼻の下の伸び具合と連動しトーマは自我を取り戻せていたとも考察できます。
自我を取り戻したトーマですが彼だってお年頃ですからね・・・
(妹みたいなペッタンコな子はいないのかな?)とかソワソワしてたと思います。
このように(二人で)ハーレムを満喫後・・・
奈落の門へと向かっていきます・・・
なお、大魔王の容姿で気になっていた不自然に長いヒゲはここで伸びてしまったわけです。
ここまで考えるとなんというか・・・まるで「はじめてのおつかい」を見ているかのようです。
同行のトーマもおつかいの経験はあまりなさそうな感じですし・・・
「はじめてのおつかい」にしては難易度が高い気がしますしね。
なにせ創生の霊核ですからね! 近所の道具屋で薬草を買いに行くとはわけがちがう!
まぁこの程度の足止めは様々なおつかい(クエスト)をこなしてきたプロである盟友ならば数分で突破出来ちゃう程度の罠なんですけど
素人である大魔王には難しかったかもしれません。
この事からも分かるように
大魔王は『目先の欲に弱い』タイプでゼルドラドは『長期的な目線での勝利を考える』タイプです。
そういう意味では大魔王の弱点を知った上でゼルドラドが支えていたのかもしれません。
アンルシアは完全無欠のヒーローではないので盟友とともに戦うように大魔王もまた完全無欠でないのです。ゼルドラドという「盟友」に支えられていたからこそ創生の霊核に迫れたのです。
この物語の主人公は『自分』でありアンルシアではないように魔王軍側の主人公は大魔王ではなくゼルドラドなのだと思います。
そして盟友の力とは「協力して戦う力」だと思います。ゼルドラドは「魔王軍という組織で戦う力」を持っていました。
しかしそのゼルドラドが倒された以上は大魔王には協力して戦う力はなかった(結構ヤバい状態でもトーマと同時に戦うことはしなかった)
いかに大魔王が強大な存在であろうとも結束した勇者と盟友の前に敗れ去ったのは当然の流れだったのです。
ここにゼルドラドが生きていれば3人で確実に叩き潰しにくる選択をするはずです。
今後、強モード追加されるならこの3人同時(少なくともゼルドラドと大魔王コンビ)が望ましいですね。
こいつらが協力して襲い掛かってくる・・・こんなの勝てるか! ですね。
ですが本来はこのくらい絶望的な状況でもあったわけです。
(続く)