(前回の続きから)
水着が悪いというのはこじつけでどう考えてもおかしいとムーロンは抗議しますが個人の力など国の前では無力同前・・・
だがムーロンの動きを警戒した国は彼を拘束しようとします。
さいほうギルドは彼を除名する代わりに逃亡に手を貸しました。
さいほうギルドに認可されていない商品は一般には流通されません。
ムーロンを除名することで商品が流通できなくなれば国がムーロンを追う重要性は薄くなります。
逃亡したムーロンはキュララナ海岸の未調査エリアに身を隠します。そこで人魚の女の子と出会い人魚の世界へ(2014年夏イベントを参照)
だがそこでしばらく過ごしたムーロンは考えます。ここにいるよりもやりたいこと・・・そう彼の夢は若者に水着を提供しひと夏の出会いを満喫してもらうこと・・・
彼は再び地上へと戻ってきます。
キュララナ海岸に戻ってきたムーロンはそこで一人の男と出会います。
それがゴウレ・・・彼は故郷のオーグリード大陸で罪を犯した男なのです。指名手配された彼はウェナ諸島の人の立ち寄らぬキュララナ海岸へ身を隠したのです。
あの大きなゴーグルは顔を隠しているのでしょう。
不思議な出会いゆえ二人を意気投合します。ムーロンはゴウレに自分の過去を語ります。
彼はただ水着を作っていただけ・・・だがある日、それが罪となり今こうして身を隠して生きている・・・
ただ自分の為だけに大きな罪を犯したゴウレにムーロンの言葉が響きます。
彼は人一倍 ルールを守らない若者に怒声を発します。その姿はまるで過去の自分を叱りつけてるかのように見えますね・・・
ムーロンの言葉に感銘を受けたゴウレさんは1年をかけて 水着規制反対の運動を陰ながらつづけました。
その甲斐あってディオーレ女王の代でこの規制は撤廃されます。(ドラクエⅩ1年目はあぶない水着はありませんでした)
こうしてウェナ諸島においておよそ50年ぶりに水着を着る事は罪ではなくなりました。そして水着を作ることも罪ではなくなりました。
だけどレシピはこの世から全て消滅してしまいました。数十年タブー視されたため当時は作れた職人たちもその細かな製法を忘れてしまいました。
現さいほうギルドの長ユーピアですら復元は難しいのです。
そんなある日のこと・・・水着を着た冒険者たちが街を歩いているのを見かけます。
街の老人たちはかつてこの街にいた一人の職人のことを思い出したことでしょう・・・
ひと夏の出会いのために・・・ムーロンの夢は50年目にして叶ったのです。
職人の評判はたくさんの人に自分の作ってもらった服を着てもらう事であがります・・・
ギルドに所属していないムーロンにはもちろん評判はつけられません・・・
ですが彼に評判があるとするのならそれは間違いなく「生ける伝説」なのだと思います。
今年も彼は新しい水着を作り我々を待っている・・・
以上ムーロンについて考えてみました。
(なおキュララナビーチで海開きはどう考えても違法です。)