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グランマーズの魔女

ウィルカ

[ウィルカ]

キャラID
: JL723-092
種 族
: エルフ
性 別
: 女
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 125

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ウィルカの冒険日誌

2016-09-19 20:36:09.0 2024-01-13 13:27:09.0テーマ:その他

YOU ZAP TO... (前編)

いまとは べつのじかん
こことは べつのせかいの おはなしです

とおいとおい砂漠の大陸の、バビリムという王国のはずれにあるラジャフの村に、チャスカとウィルカという二人の兄妹が住んでいました。
幼いころに両親を亡くした二人は、貧しいながらも兄妹で力を合わせて、両親が遺してくれた家で仲睦まじく暮らしていました。

やがて、兄のチャスカは成人すると、バビリムの都にある大きな神殿のドルイド僧として、王国に仕えるようになりました。
イシター神殿と呼ばれたその神殿には、王国の守護神である、愛と戦いの女神「イシター」が祀られていました。

女神イシターには、バビリムの国々から選ばれた美しい乙女たちが巫女として仕えていましたが、その巫女たちの中でも、もっとも美しく、そして、誰よりも強い霊力を宿していたのが、「カイ」という名の若い女性でした。
カイは姫巫女と謳われ、やがては、国王となるはずの黄金の騎士「ギルガメス」とともに、王国を治めることになっていました。 しかし、突如として侵攻してきたスーマール帝国にバビリム王国は征服され、ギルガメスも奴隷として囚われてしまったのです。
王国を滅ぼした帝国は、空にも届くほどの高い塔を奴隷たちに作らせ、今度は天界を支配しようと考えました。

神をも畏れぬ愚かなその行為は、王国に光を与えていたイシター神の「ブルークリスタルロッド」の輝きを失わせることになりました。

そして、その光に封印されていた古の邪神「ドルアーガ」が、地上に復活してしまったのです。
塔に甦ったドルアーガは、帝国の兵士たちを恐ろしい魔物に変えて、世界を闇で覆い尽くしました。

その塔は、いつしか「ドルアーガの塔」と呼ばれるようになり、女神イシターの加護を受けたカイとギルの二人に続いて、数多くの冒険者たちが、ドルアーガを倒すために塔の最上階を目指して登ってゆきました。
けれど、誰一人として地上に帰ってきた者はいなかったのです。
ウィルカの兄、チャスカもまた…。 「ウィルカ。おまえは、魔女になれ」
ドルアーガの塔へと旅立っていったその日、兄のチャスカが言いました。
優秀な神官になっていたチャスカと、姫巫女のカイにずっと憧れていたウィルカは、自分もまた、兄と同じドルイド僧になるつもりでいました。

それから数年が過ぎ、大人の女性に成長したウィルカは、女神イシターに仕える巫女ではなく、兄の言葉通り、「魔女」になっていました。
十分な経験と厳しい修行を積んだ魔法使いのウィルカは、あの時の兄と同じように、ドルアーガの塔の前に立っていました。
その塔の最上階に、最愛の兄がいると信じて。 女神イシターのブルークリスタルロッドを模した愛用の杖と、憧れの姫巫女カイと同じ衣服に身を包んだ魔女のウィルカは、強力な魔法で塔内の魔物を打ち倒し、塔の57階にまで登っていました。

57階の扉を開けると、目の前に開けたその場所には、今まで出会ってきた恐ろしい魔物の姿はありませんでした。その代わりに、聴いたこともないような神秘的な琴の旋律が空から奏でられ、まるで楽園の世界のように美しい花畑が、太陽の明るい光に照らされて、地面いっぱいに広がっていました。

その花畑の向こうから、不意に現われた人影を見たウィルカは息を呑みました。
それは、ウィルカがずっと想い続けていた、あの愛しい兄のチャスカでした。

でも、噂では塔の最上階は60階で、ドルアーガと戦っている兄は、その手前の59階にいるはずでした。
「あなたは、誰?」
ウィルカがそう言うと、さっきまでの明るい楽園は消え去り、闇の街並みが空間に現われました。
兄のチャスカは唇の端を吊り上げて、ウィルカとまったく同じ顔をした黒髪の女に姿を変えました。

「へえ。あの男、アンタの兄さんだったんだ」
真っ黒な衣服に妖艶な白い肌をのぞかせた「自分」が、ウィルカをじっと見つめていました。
「アタシはねえ。一番逢いたいと心に念じている人間に姿を変えられる、サッカバス(夢魔)なのさ」女が言いました。
「アンタの兄さん。おまえの身体に貪りついてたよ」
消えうせろ、汚らわしい悪魔め!
ウィルカは憎悪とともに、ファイアーボールの呪文を女に向かって投げ撃ちました。
「アンタの兄さんなら、ドルアーガ様のお傍にいるよ。まあもっとも、今ごろはあの男も…キャハハ」
耳に障る笑い声とともに、サッカバスは闇の空間に姿を消しました。

(後編につづく)
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