
「ちょっと、お母さん! お父さんがまた私の部屋で寝てるねん!」
「そうなんか? まーええやないの。…あら? ウィルカ。どうしたん? その格好」
「あ、これ? ふふん、ええやろー? 乗馬用の正装やで!」
「へー、いつも色気のないアンタが。馬子にも衣装やなあ」
…というわけで今回は、マイドレアコレクションの中から、お気に入りのひとつをご紹介させていただきます。
と言っても、だいぶ昔に作ったドレアの焼き直し&やっぱり「コスプレ」なのですけどね(笑)
以前にもお話ししたことがあるのですが、私は昔、趣味で「乗馬」を行なっていました。
地元の乗馬クラブで三年間、馬術の経験を積んだ後、北海道の日高地方の育成牧場に就職して、さらに三年間、競走馬の調教騎乗員として毎日「馬」に乗っていました。
家庭の事情で育成牧場を退職して地元に戻って以来、十数年の間、もうずっと馬には乗っていませんが、『ドラゴンクエストⅩ』の世界では、愛馬「パリカール」の背に跨って、広大なアストルティアの大地を駈け抜けている私です。

写真は、アマラーク王国リズク王の乗馬「シャムディーン」号。
おそらくは、生まれつき全身まっ白の「白毛(しろげ)」のお馬さんで、長い鬣(たてがみ)と華奢で気品のある麗容から、品種は「アラブ」だと推測しますが、「サラブレッド」かもしれません。
現在の乗馬スタイルには、ヨーロッパの貴族が嗜んでいた狩猟や競技をルーツとする「ブリティッシュ乗馬」と、新大陸アメリカの先住民やカウボーイの乗馬を発祥とする「ウェスタン乗馬」のふたつのスタイルが存在します。
私が行っていたのは「ブリティッシュ乗馬」で、馬場に設置された障害物コースを馬といっしょに走ってジャンピングしてゆく「障害飛越」を主に練習していました。
写真のドレアも、乗馬の競技会のときに着用する、障害飛越時の正装をモチーフにしています。
頭を保護する猟騎帽(りょうきぼう)。
襟付きの白のシャツに、白のネクタイまたはストックタイ。
背中にスリットの入った、紺または黒の丈の短い乗馬服。
白またはベージュの乗馬キュロット。
踵に拍車(はくしゃ)を装置した黒の長靴(ちょうか)。
白の手袋。
そして、手には短鞭(たんべん)という装いです。
拍車は、馬の動きが鈍いときに馬の腹を軽く押して歩みを促す棒状の突起で、短鞭は、馬を叱ったり、速度を上げるために馬の肩や尻を打つための馬具です。

馬の歩様(ほよう)には、
常歩(なみあし)→ポクポクとゆっくり歩く
速歩(はやあし)&軽速歩(けいはやあし)→タッタッタとリズムカルに歩く
駈歩(かけあし)→パカランパカランと軽快に走る
襲歩(しゅうほ)→ドドドドと全速力で走る
の四段階の歩き方がありますが、襲歩は、競馬やクロスカントリーのレース、調教以外に、一般の乗馬で行うことはほぼありません。
写真のように、駈歩以上の歩様では馬の脚が四本ともすべて宙に浮く瞬間があり、一瞬ですが、そのときは宙を飛んでいるような躍動感があります。

妹うぃるか(写真左)&姉ウィルカ(写真右)
写真のお馬さんは、同じくリズク王の乗馬「バルバードル」号。
全身まっ黒の「青毛(あおげ)」のお馬さんです。
仮にこの馬がサラブレッドだと仮定すると、馬の肩の高さがだいたい160センチくらいなので、ウィルカの目線とバルバードルの肩がほぼ同じ高さにあることから、人間女大人(大)のウィルカの身長は、168センチくらいであることがわかります。
リアルの私と同じくらいですね♪
今日久しぶりに、ゲームの中と同じ「ドレア」をリアルでしてみました☆
初めてこの服を着てから20年も経っているのに、変わらず着られる私も結構がんばってるよね?
見せたかったな…。
お父さん。お母さん。
「馬子にも衣装やな」
私の乗馬服姿を見る前にこの世を去った父と母が、仏間の遺影の中で、そう言って微笑んでいるような気がしました。