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楽園の巫女

ウィルカ

[ウィルカ]

キャラID
: JL723-092
種 族
: エルフ
性 別
: 女
職 業
: 賢者
レベル
: 138

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ウィルカの冒険日誌

2025-09-20 21:21:13.0 2025-09-20 21:25:20.0テーマ:その他

アズラン文花帖『夕暮れは雲のはたてに』幕外

河童と天狗

…「やあ天狗! なんだい? 私に頼み事って」

「あやや? にとり、あなたねぇ。このお山では河童のあなたより私のほうが目上なのですよ? せめて『さん』をつけてください」

「わかったよー、天狗のあやさん。…あ、そうだ。この間、河童のみんなでチームを作ったんだ。それで私がチームの広報役に選ばれて。で、チームの宣伝に毎週出す予定の広報誌を書いてみたんだけど。あやさん。プロの新聞記者として、ちょっと読んでみてくれない?」

「へえ、おもしろそうじゃないですか。…どれどれ。週刊『あつまれ!河童の森』。どこかで聞いたような名前ですね。…ふーん。結構よく書けてるじゃないですか。機械いじりばかりかと思ってましたが、案外に文才もあるのですね」

「えへへ。…それで相談なんだけど。この広報誌を、お山の掲示板に張り出してもいいかなって思って」

「そうですねぇ。こちらからも頼み事がありますし。まあ、今度私のほうから大天狗様にお話ししておきましょうか」

「やったぁ! これで新しいメンバーも増えるかなぁ。…あ、それで、頼み事って?」

「えっとですね。博麗の巫女が持っている『陰陽玉』と同じものを二つ作ってほしいのです。そして、ひとつを私に、もうひとつを椛(もみじ)に渡してほしいのですよ」

「陰陽玉? まあ、実物を解析してみたら作れるかもしれないけど。あの巫女が素直に貸してくれるかなぁ。それに、陰陽玉なんか椛に渡してどうするんだい?…まあ、クライアントの依頼だから深くは詮索しないけど。あの堅物の哨戒天狗が、そんな怪しげなものを受け取るとは思えないけどね」

「それなら大丈夫ですよ。巫女のほうは、このお金を『初穂料(はつほりょう)』として神社に納めれば、2、3日くらいは喜んで貸してくれるでしょう。椛のほうは…。そういえば、あなたはあの子と詰将棋をしていましたね?」

「ああ。相手が弱すぎて、こっちが45連勝中だけどね」

「それはそれは豪気なことです。では、つぎにあなたに負けたら、陰陽玉を受け取るように椛に約束させてください。あの子は約束は絶対に守りますから」

「うんまあ、なんだかよくわからないけどそうするよ。陰陽玉のほうは、半月もあれば作れるんじゃないかな。そうと決まれば、さっそく仕事に取りかかるか。がんばるぞー!」

「…あやや。もう行っちゃいましたか。頼もしいものですね」

天狗はそう言うと、翼を広げて夜寒(よさむ)の闇夜に消えてゆきました。
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