ケンティルの冒険日誌

◯月△日
今日は例のウィルスの試作品で実験だ。ウィリアムは自分が研究に関わっていたということで妙に浮かれている。一応ウィルスなのだから、変な失敗はしないとは思うが・・・・


□月◯日
大変なことになった。ウィリアムが昨日から帰ってこないから研究室の方へ行ったら倒れていた。死んではいないようなので医務室に運んだ。
「Dが・・・Dが・・・」とうわ言を言っている。
・・・どうやら最悪の事態に陥ったようだ。
□月◯日
しくじった。突然廊下の角から飛び出してきた感染体に噛み付かれてしまった。感染体の方はなんとか仕留めたが、おそらく感染してしまっただろう。発症する前にワクチンを打たなければ・・・

□月◯日
あぁ、神よ。

ワクチンはすでに感染体の群れにすべてダメにされてしまっていた。
個室に逃げ込んで鍵を閉めたのでしばらくは持つだろう。上の人間に連絡を取ったがどうやら向こうは手遅れのようだ。
・・・ああ、奴らの声が聞こえる。もうダメかもしれん。

だんだん体色が変化してきた。心なしか肉も膨張してきている気がする。
いか      いしきがとん  まいそう  だ
ああ  マリー  れは   メだよ
あ     てる

かゆ   どわ




ここで絶筆している。