2023-04-05 19:31:34.0 テーマ:オープンハウス告知
タイトル |
和風ノスタルジー&中華アンダーグラウンド風タウン【勿忘之街】
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スケジュール |
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住所 | マイタウン : 勿忘之街 8955-1011 丘の町 2番地 |
移動機能の設定 | あり |
カテゴリー | おしゃれ系 |
セールスポイント |
~STORY~
「あなた」は、ふと気がつくとそこにいた。 どうやって来たのかはわからない。 ただ全てにうんざりしていた事だけははっきりと思い出せた。 それでも帰らねばと辺りを見渡すと街中のようだ、古い作りだがどこか懐かしさも感じられる。 明かりも、生活感も、人が近くを通る気配すらあった、しかしその姿だけはいくら探しても見つからなかった。まるで「影」のように。 どこかに姿の見える人はいないかと、懐かしさに誘われるがままに「影」の気配をかき分け街の奥へと進む「あなた」。 見上げると、黄昏の空には花火が散っていた。 導かれるように辿り着いた街の高台には、一際大きな屋敷と、ようやく見つけた姿の見えるエルフの少女がいた。 少女は「あなた」を見つけるとよほど驚いたのだろう、しばし愕然とした後、駆け寄って事情を聞いてきた。 「あなた」はこれまでの事情を伝えると共に帰り道を尋ねると、少女は心当たりがあるようで案内を買って出てくれた。 道すがら、少女は様々な事を「あなた」に話してくれた。 「あなた」の様な迷い人が極稀にいるという事─ ここはずっと黄昏時のままだという事─ ここは色々な場所と繋がっていて、長くいると自分が曖昧になるかもしれないという事─ 心当たりは屋敷の給仕長で、少女は屋敷の主人の小間使いだという事─ 主人はしばらく外出中で、今は給仕長が代理の代表だという事─ 少女は姉を探してここへ来たという事─ 散る花火は誰かの想いだという事─ やがて屋敷の前に到着し、その扉を開けた。 出迎えてくれたのはこの屋敷の給仕長だった。 屋敷の中ではあちこちで香が焚かれており、その煙が神秘的とも、妖艶とも言える雰囲気を醸し出していた。 「あなた」が帰り道を聞くと、少し悩んだ後答えてくれた。 彼女曰く、己を見つめありのままの姿を受け入れられれば帰り道も思い出せるという。 そして、その一助となるらしい茶を淹れてくれた。 だが飲む際には己を見失うなと強く釘を刺された。 「あなた」は半信半疑で渡された茶を 飲み、腰掛けている と、段々 と意 識、や 感、 覚。が冴、え て、 く る ろ ───瞼の裏で花火が散った。 やがて混沌とした世界へ放り出される。 これは夢なのか、現実なのか。 「個」と「全」 「天」と「地」 「肉体」と「精神」 「陰」と「陽」 「彼岸」と「此岸」 既存の概念が全て崩壊し、えもいわれぬ存在から新たな閃きを授かったような気がした。 そして、全ての境界が曖昧な極彩色の新世界で「あなた」は選択を迫られる。 己を思い出し、繰り返される日常に戻るのか。 この街にいる「影」のひとつとなり、忘れられた時を過ごすのか。 「あなた」が辿り着いた答えは───。 |
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