バージョン3.2振り返り。分断された五つの領界を繋ぐ解放者として、氷の領界を訪れたエテマメだが、氷に閉ざされた世界では竜族のみんなに果実をもたらす「恵みの木」まで凍りついてしまっていた。伝説によれば、恵みの木に危機が訪れたときに緑の者が現れて氷の領界を救うという。そんなわけで、村人に見つけられたダストンさんが救世主として祭り上げられていたのだが!
というやっぱり最低限の紹介。
なのだがここでも炎の領界と同じく疑問に行き当たる。一つは緑の者の伝説が正しく伝わっていないこと。あれだけマジメな竜族が、自分たちを救う方法を正しく伝えてないとかありえるだろーか?と考える。そしてもう一つ、この世界に貴重な恵みをもたらしているのは、ナドラガと対立しているはずのポピンプ(プクリポ)の神ピナヘトだ。これらの疑問は次の領界で確信に変わるのだが、ここではその他の感想を。
まずこの辺から戦いが厳しくなって、メインストーリー戦でもナメてかかると全滅するようになった。最初はフロスティで、育成途中のポケモーモンがしにまくって回復蘇生が追いつかなくなるという流れで押し切られてしまう。なつき度を上げるために、なかまモンスターは弱いうちから連れ回しているのだが、どうやら足手まといがいても勝てるのはアンリシャルパンテロ戦までのようだ。
次に全滅させられたのが青いきのこ巨人。こいつは占い師で挑んだら、倒し切る前につぎつぎと仲間を呼ばれて3人を超えたところでふくろだたきにされちまう。つまりナメてかからなくても全滅したのだが、魔法使いで再戦したらあっさり撃破できた。どうやら万能職の占い師でも、職業による相性が存在するという事実からは逃げられなくなってきたようだが、これはこれで悔しかったので占い師で火力を出すべく伝説魔王デッキを作るきっかけになった相手ではある。
そして、おお魔獣イーギュアよ!こいつらは領界を解放したあとで、ぬくぬくどりの平和を守るために倒さなければならない相手なのだが、なんかもうおかしなくらい強い。なにこれバグじゃねーのというくらい強い。開発者が間違えてアリアハンにヒドラとゾンビとブロスを同時に出しちまったくらい強い。ぬくぬくどりのためという目的がなければ、こいつらをエテマメが倒すことはなかったろう。もし攻略法があるとすれば、ひとつだけ必要なものは「折れぬ心」だ。
そんなわけでストーリーに戻る。
氷の領界で、エテマメは姉ミムメモと再開する。この世界ではどうか知らないが、時間というものは座標のひとつでしかないから、自分と変わらない彼女の姿を見ると、エテマメとミムメモがここまで過ごした時間は同じくらいなのだろうと思う。
つまりエテ村が滅ぼされて、せいぜい一年二年のあいだに錬金術師ミムメモはどれだけのことを成したのか。エテマメが村を出て冥王ネルゲルと大魔王マデっさんを倒すあいだに、ミムメモはバルザックを倒してテンスの花を蘇らせていたということだ。
その彼女がトンチキな服を着ているのは、エテ村でも彼女のセンスは大概だったから仕方ない。デザインはともかく緑と赤を合わせるクリスマスセンスはどうかと思うが、その彼女はマメミムを見て「あんたしんじゃうのよ」とナドラガンドから去るように警告する。
だいたいの事情は想像できる。危ないから来るな、ではなく、しんじゃうから帰れというならあの男がミムメモに会って、そんなことを言ったのだろう。姉さんとしては心配だし帰れとは言うよね。でもしぬから帰れと言われてはいそうですかと帰るとかありえない話ではある。
もちろんエテマメだって、できればしにたくないしなるべくしなないほうがいい。だがそんなものは、ともだちを助けにいかない理由にはならないし、エテマメを助けてくれたエステラさんを助けない理由にもならないよ。人は結果のために動くのではなく、目的のために動く。仮に、もしも仮にだが、ともだちが助けられない未来が見えてもともだちを助けないとかしないよね?
ここまでで分かったこと。
・教団はナドラガ復活のために神の器がほしい。
・ダストンさんは教団が連れていって行方不明?
・アンテロは神の器がほしくてたぶん領界を渡ることができた。
・ミムメモは神の器がほしくて領界を渡ることができる。
・ミムメモはアンテロと対立している。
・ミムメモはあの男と合流した。
ところでミムメモが警告した「あんたしんじゃうのよ」だが、おお魔獣イーギュアにミンチにされるくらいころされまくったエテマメとしては、あれ以上しぬこともないのではないかと思えてくる。