あいかわらずカメというよりマメの歩みで、シナリオを進めているので定期的に振り返る。闇の領界でワギ神の話を聞いて、ナントカランドをこんなにしたヤツの正体は判明して、水の領界に向かったエテマメだが広がるのは一面の海海海だった。すげーきれいね。
海の向こうに見える祠に向かおうと、竜族の幽霊にいつものお使いをおおせつかる。冒険の書も惜しまず渡しちまうのはどうかといえば、エテマメは冒険の書も惜しまず渡しちまうようなヤツで、彼女を知っているヒトはこのことを知っている。これはVer.3のカギでもある。そうして飛び込んだオーフィーヌの海、海底都市ユシュカ(違)で行方知れずのヒューザに再会。青の騎士団が守る聖塔が解放されて、教団長ナダイアさまはお前なんか解放者じゃないとエテマメに言い渡す。
というあらすじ。
混乱して納得したのは、水の領界が水に沈んで竜族が全滅したことだ。ワギやピナヘトは壊された領界を助けようとしていたはずだが、マリーヌはそうではないの?とも考えたが、炎や氷や闇の領界を壊したヤツが世界を水に沈めても不思議はない。でも海神って怖いから、マリーヌが沈めても驚きはしない。このへんの事情は後に明らかになる。
そしてさらわれたはずのヒューザに会えたこと。つまりアンテロは領界を渡る能力を持っていて、同じ力を邪悪なる意志も持っている。邪悪なる意志は教団の関係者だから、彼らが領界を解放する目的は交流とか幇助とか協力ではなく、彼ら自身が言うとおりナドラガを復活させることだ。手段が目的になっちまってるのは承知の上だが、トビアスやエステラさんはそれに気づいてない。
エテマメにフィナさんをころす選択肢がないのは当然だ。それが敵でも味方でも第三者でも、誰かを犠牲にする正義は「ラスカの正義」には存在しない。エテマメはドワマメの体を借りている永遠の三番手だから、こんなことに迷う必要もない。やっぱこいつはそうだよなという顔をするヒューザも、そのことを知っている。ちなみにヒューザといえばドガ兄さんと並ぶロマン派ハンサムだが、あいかわらずヒューザ語は健在だ。
「世話をかけるやつだ:心配だ」
「おせっかいだ:ありがとう」
標準語ではおよそこのように変換される。
とにかくナントカランドに何があったのか、何が起きているかは理解できた。あとは邪悪なる意志が教団の関係者ということを、教団の誰から誰まで知っているかというくらいだろう。ともだちを助けるというエテマメの目的は変わらないから、解放者でなくても次は嵐の領界に行くことは変わらない。背景も現在も理解できた。そして知ることができたのは竜族の人となりだ。
ここからさらにネタばれするので注意。
トビアスは本当に竜族と教団のことを考えていて、心からオルストフさまを尊敬している。それでいて「竜族と教団のことを第一に考えていない」エテマメやエステラさんを認めることもできる。こいつは本当にマジメで立派なヤツだ。教団や竜族の指導者ならトビアスのようなヤツがふさわしいと思う。
エステラさんは本当にいい人だ。彼女は竜族と教団のことを第一に考えなければいけないのに、目の前のヒトを助けずにはいられない。それが竜族の村人でも、異世界から来たマメミムやマイユさんでも、自分の任務を放り出してでも助けずにはいられない。彼女はトビアスのようにはなれないが、すべてを救う英雄になれるのは彼女のようなヒトで、それはエテマメの行動と重なることが多い。
ナダイアさんは邪悪なる意志の正体を知っている。教団の目的はナドラガ神の復活で、邪悪なる意志の目的もナドラガ神の復活だ。そして「邪悪なる意志は自分で自分のことを邪悪と名乗った」ことを忘れてはいけない。それは邪悪と呼ばれても貫く意志という意味だ。
「いま目の前で竜族が苦しんでいる
「六神が世界を治すまで、あと数千年苦しめというのか
「ならば邪悪と呼ばれても
たぶんそれが邪悪なる意志の正体だ。彼はエテマメに「他に道があるなら示してみろ」と言った。英雄はすべてを救うなら、邪悪なる意志とはちがう方法で竜族を救うことができるだろう。エテマメはともだちを助けるつもりだから、そこまで考えてはいない。だが竜族の中には、すべてを救う英雄にもなれるヒトがいる。
オルストフさまが何を考えているかはまだわからない。だが教団の教えと教団にあった本を見れば、少なくともナダイアさんが邪悪なる意志と関わりがあることを彼が知らないはずがない。オルストフさまもナダイアさんも邪悪なる意志も、ナドラガ復活を目指していることを隠していない。誰かの正義が、誰かに邪悪と呼ばれることがある。大切なのは、それを誰かのせいにしないことだ。
つまりなにが言いたいかというと、ベサワキおまえはすごいよということだが!