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ぬくぬくどり

マメミム

[マメミム]

キャラID
: IB818-138
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: デスマスター
レベル
: 130

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マメミムの冒険日誌

2024-06-04 17:53:24.0 テーマ:シナリオ・クエスト攻略

長文)遥かなる旅路を(Ver.5終わってねたばれ)

大魔瘴期が去っても人生は続く。ユシュカとシシカバブが式をあげてハッピーエンドで終わるほど世界はかんたんにはできてない。新しい大魔王は性格に難があるけれど、数十年もしたら老衰でくたばるから問題ない。でも寿命の長い魔族はそれまでに国をたてなおせるのかと、考えてしまうのが性格の悪いマメミムだ。ユシュカが構想したプリンケプス的な大魔王の治世では、四つの国が彼ら自身を治めていかねばならぬ。そして大戦以前からすぐれた統治を行っていたのはゴーラくらいのものだろう。

まずは不安なバルディスタ。齢1000歳を数えるヴァレリアがこれからどれだけ生きるか知らないが、けっきょく彼女は小娘らしさを取り戻したけどこの国に必要な厳格さを手に入れたわけではない。未来はベルトロの胃袋にかかってると思えばそのうち飲みにいこうぜというささやかな希望に「ファラザード産の紅茶はいかがですか」とねぎらってやりたくなる。冷血無比な魔王として、堂々と要塞に孤児院を建てて文句があるやつは矛の錆にするぞくらい言えるようになるといい。

つよさとやさしさを兼ねることは誤ってはいない。フェンダちゃんのようにヴァレリアよりもずっとつよくてやさしいバトルレックスが魔界にはいるのだから、彼女が手に入れるべきは他人のために厳格になれるつよさではないかと思うがあと300年も待てば成長してくれるだろうか。

ゼクレスではエルガドーラと前王イーヴのいきさつが知れて、あほぼんに国を滅ぼされかけた事情がだいたいわかる。たぶんリズベルだけがエルガドーラの理解者だったのだろうと思うと、女性ふたりでお茶を飲みながらあほぼんの文句を言ってた様子が頭に浮かばなくもない。母の愛情を理解できなかったアスバルだけど、さいわい知性も理性もあるからリンベリィの声に耳を傾けるかぎり道を踏み外すことはなさそうだ。リンベリィがアスバルに執心なのも、母?の親友とかつての許嫁との世代を超えためぐりあわせなんてこれは運命!?と盛り上がった故ではないかとわりとまじめに考える。

あるじ不在の屋敷に暮らしていたアイツのいきさつも知れて、個人的にはアイツだったら大魔王できるのにとはいまでも思ってる。そんなめんどくさいことやるわけないだろセンパイと、たぶん言われるだろうけどこいつもたいがいおひとよしのおせっかいなのはいまさらだ。さいわいリンベリィが警戒するようなうすいほんの関係にこいつとアスバルが落ちる心配もないだろう。

ベルトロとリンベリィがいるかぎり、たぶん両国は安泰ぽい。

大戦と大魔瘴期を克服してようやくともだちをつくることができたユシュカはどうか。ハジャラハやジルガモットはじめすぐれた個人が集まるのがファラザードという国で、彼らをつなぐおひとよしのおせっかい役を引き受けてたのがナジーンだ。ユシュカはひとを集めてくるのは得意だけど、すぐれた個人がみんなをひっぱる傲慢ぐせはまだ抜け切れてないから、町のごみ捨てやららくがき消しをこいつ自身ができるようになればもーちょいこの国は変わると思う。それでも我が身を賭してユシュカを助けるシシカバブみたいなかわいいやつ(ユシュカ談)もいると思えば

おしあわせにな。

課題も難題も山積みだけど、魔界も魔王もこれからだと思えばいい。うしなわれたものもこころのこりもあるけれど、いるべきところに帰っていいと説得されたミムメモもまた新しい彼女のエテ村に帰ることを承諾する。どんな方法で帰るのも任せるといわれたマメミムはひとこと

「歩いて帰るぞ」

フライドチキンとスイカは出さぬがドルボードくらいは乗ってもいいと、神殿からデモンマウンテンを降りる旅。ゲルヘナ幻野からバルディア山岳地帯を経てザハディガル岩峰へ。ルクスガルンを通った勇者姫たちの旅路をさかのぼって盾島からアストルティアへ上陸する。ゲルト海峡からグレン駅まで移動して、鉄道に乗ってレンドアへ。グランドタイタスに揺られてレンダーシアに渡る旅程のさなかにネルゲルとマデの話でもしたろうか。

めんどうな旅の目的は飛竜のどれいじゅうに乗るためだ。イッショウに声をかける。リリオルに顔を見せる。ナルビアからサザミレ草原を抜けて育みの大地へ、いしずえの森にある石碑をもういちど訪れる。テンスの花を燃やすために三人でめざした焚き火の前ではなく、箱錬金に挑むミムメモを連れもどしたあのときのつづきでいい。「あの日へ帰る」先にあるのは彼女を追い出した古い村ではなくて、彼女が助けたひとびとが暮らす新しい村だ。

おかえりなさい。それはマメミムのことばじゃない。滅びた村でミムメモが聞くことがなかったことばを、新しいエテ村の連中はあたりまえにかけてくる。こいつが帰る家はここだと思う。

だからマメミムもついでに言ってみる。

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