かつてのデスマスターはひんじゃくなボウヤだったから、準備を重ねて頑丈にしないと脱皮したてのえびみたいにやわらかい存在だった。わたしはブルワーカーを購入することにした。まったく・かん・たんだ、といわんばかりに強化された最近のデスマスターは、数あるヒーラー職のなかでも僧侶に継いでたてなおしも早いしいざというときの火力もある万能職になっているただしデスパワーの維持が必要だ。
誰もしらないネタはやめようよ!
そんなわけで半年くらい前から通いはじめたパニガルム。ボス周回なしでもそろそろ女神カンストが見えてきた、そのほとんどをデスマスターで挑んでいた。回復職だからマッチングがはやいのもあるけれど、意外と頑丈でいざとなれば火力も出せるのが相手問わずにありがたい。
とはいえなにをしたらいいかすごくわかりづらいのがデスマスターの難題だ。天地雷鳴士みたいに死霊を召喚して戦ってもらえばよいかといえばそんなこともない。死霊は操作してなんぼだから、二手三手を使うよりも前にヒーラーとして自分を完成させるのが優先だ。
その意味でもデスマスターの初手は「深淵の契り」でほぼ確定。
僧侶は開幕聖女と祈りのどちらを優先するか問題を、デスマスターはこれひとつで解決する。覚醒祈り聖女がまとめてかかる、なにこれ強すぎるだろ賢者にくれよと言いたくなる最強のバフ技だ。盾が装備できないデスマスターで、カルバドンのつうこん対策にもなると思えば欠かせない。開幕からなかまが被弾する戦況なら、契りのあとはしばらくベホイムベホマラー連発しかできないこともある。
ようやく死霊を呼べるまで数ターンかかることもある。呼ぶのがよろいくんならすかさず死霊の守り。これで被ダメを下げつつよろいくんがどこかに行ってしまわないようにする。自分でなければ、前衛壁役を守りながらメディカルデバイスを敷かせるのもわるくない。
ここから血吸いや呪詛大呪詛でデスパワーを稼ぎつつ、ひっさつがくればブーストして女神まで手に入れたい。なにしろデスパワー満タンで女神が手に入るのが、デスマスター強化の最大の恩恵だ。天使女神聖女を得ることができる職業など、僧侶でなければデスマスターしか存在しない。脱皮したてのエビのようにやわらかい、かつてのデスマスターはもういない。
いざ火力が必要なら、テンション闇ダメージはもちろん強化された暴走呪文を落とすこともできる。それこそ防衛軍高速討伐なら大呪詛ハデス厄災ギラグレイドマヒャデドスで9999x5ダメージ出せるんだから、タイミングを合わせて大技を落とせば回復職とは思えない一撃を出せる。
なのだけど。
回復にまわす手が空いて火力を積みたいなら、死霊にも攻撃させるのがいい。狙うのはがいこつ召喚で、覚醒術で無敵にしたら導きで、ボスだろうが石だろうがかまわずがしがし殴りだす。これでどのくらいDPS稼げるかは、ヴァリーブートキャンプで試してみてもいい。がいこつが呪いをかければ大呪詛でスタンできるから、さらに一方的に殴ることもできる。回復職とは思えない一撃を出せるのに、実は死霊のみちびきで継続的な大ダメージも積める。
・とにかく深淵の契りが基本
・よろい召喚→死霊の守りはセットで使いたい
・がいこつorゴースト召喚→解放→覚醒術→導きまでセットで使いたい
まずはこのあたりを意識すればいいかもしれぬ。ゴーストは死霊の守りで眠りや幻惑を狙う方法もあるけれど、そこまで使いこなせるひとならとっくに自分なりのデスマスタースタイルを確立しているのではないか。
基本的にはヒーラーとして立ちまわって蘇生よりも回復を厚くする。火力はここぞというタイミングで狙う。むやみに死霊召喚を急がない。あとはデスマスター自身がなんでもできるから、できることが多すぎてやることがないというにはほど遠い。オールマイティな万能型職業が好みのひとにおすすめできる職業だ。エラフィダイノスのテンションドルマどん連続被弾と、プルタヌスの天雷月輪コンボをうまいこと耐える方法がないかと思うのだがそれはデスマスターがどうという問題ではないと思う。
そんな理屈はべつにして、デスマスターかっこいいよねという理由でもいいとは思ってる。