なかまに背を向けて敵の前に立ってみんなを守る姿、それがパラディンだ。三年前の天獄で戦禍の眷属たちを止めようとしたときから、マメミムの姿はたいしてかわってない。当時に比べればヤリ装備が強化されたけど、パラディンがべつの職業になったわけじゃない。
おもさとみのまもりと被ダメ減。
それがパラディンの生命線だ。後ろにはだれもとおさない、だいぼうぎょを信じてすべてを受ける、必要なのは逃げないこと。そんなにむつかしいことじゃない。逃げないなんてかんたんだ、逃げなければいいんだから。
天獄を訪れたのは永遠の17歳こと石ころ代表のルミナちゃん。本編で出会ったときは「んふ(はぁと)」と言いながら、多段攻撃とおおぶりのテレフォンパンチで蹴ってくる姿を思い出す。Lv99のミムメモ賢者で雨をくばりながら大技を避けていたらぶじに勝つことはできたけどなにか忘れてる。つまりパラディンだ。
ねんのため、攻撃参加もできるようにヤリを装備したらあとはおもさを積めるだけ積んでみる。ためしに突撃してみたら体感拮抗でも十分押せる。ルミナちゃんがよゆうたっぷり歩いているあいだに軸をあわせてひたすら押しまくることができた。
怒りっぽくておおぶりの大ダメージ技を連発する。
つまりパラディンでおさえてくださいといわんばかりの敵だ。どんな攻撃でもダメージが発生するかぎりだいぼうぎょで軽減できる。だいぼうぎょの効果は守備力ではなくみのまもりに依存するから、ヤリでも盾でもかわらない。メテオの上に平然と立っても2桁くらいの威力になるし、ほかの攻撃はぜんぶ消しちまう。
おもさが拮抗してるからだいぼうぎょ中は押されてしまうので、押しつづけながら相手が攻撃するタイミングでだいぼうぎょ。さいわいルミナちゃんはもしもしこれからなぐりますよーと足をふりあげてくるくらい動きがおおざっぱだから、行動宣言を見てからでも十分まにあう。外周まで押しこんじまえば魔法職は呪文を投げ放題、近接職も多少ふっとばされたところで立て直せる。
それでも余裕ぶって「んふ(はぁと)」とのしのし歩くルミナちゃん永遠の17歳。
まともに戦うとそれなりに難儀そうなボスだけど、パラディンとバフ剥がし役と高火力の遠距離攻撃職がいれば安全にさくさく戦えるのではないか。なんどかまわってけっこうイイネを拝領したくらいにはおさえることができて、うれしすぎてこのためにパラディンやってみるのもおすすめだよ!とありがとうございます。
三年前の天獄で戦禍の眷属たちを止めようとしたときから、マメミムの姿はたいしてかわってない。だけど装備もアクセサリもパラメータも一新されて、当時は拮抗も難しそうなルミナちゃんをよゆうで抑えることができるようになっている。
ならば王国無双の主従も十分におさえられるのではないか。
などという自信はまったくない。当時はパラディンがおさえることで勝つことができた相手だけれど、天獄の門の前に横たわるしたいが積み上げられていた記憶は消えていない。黒衣の剣士を横目にして、Wギガスラッシュがひらめいた瞬間、周囲に7つのしたいが横たわった記憶は消えていない。
たぶんマメミムは彼らが以前とかわらず脅威であってほしいと思ってる。これはたんなる感情だ。
三年前と変わらぬ姿でもう一度彼を止めてみよう。
あのときの剣はいまも腰に吊るされている。
あのときとやることは変わらない。
「さすがですな、マメミム殿」
またそう言ってもらうことができるだろうか。これはたんなる感情だ。