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ぬくぬくどり

マメミム

[マメミム]

キャラID
: IB818-138
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: 僧侶
レベル
: 136

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マメミムの冒険日誌

2025-10-16 15:46:25.0 テーマ:シナリオ・クエスト攻略

長文)慰霊碑に祈る(Ver.6.4ねたばれ)

羽つきどもは天星郷のいろんなものにフタをして隠すと忘却のかなたに押しやった。転生すれど記憶も記録も受け継ぐことがないブザマな文明もどきの所業だけれど、隠そうとしたくらいだからつごうのわるいものばかりにきまってる。遺構にパニガルムに楔。どれもこれもたいがいだけど、さいたるものはとこしえから来たテトラルたちの存在だ。

種族神よりも古い数万年の歳月を、倉庫におしこめて平然と忘れちまう。彼女を助けたことで、ごりら長がいまの地位についたというのは羽つきなりに自分たちの所業に思うところがあったからかもしれぬ。揺り籠が襲われた当時を覚えているテトラル曰く、神剣と楯があれば石ころどもに対抗できる。神話の時代に時渡りをして仔細を知る必要がある。

無理無茶無謀はあるけれど、神話時代の当事者からことのはじまりを聞けということか。

時渡りで神話の時代にいけばいいのでは。ユーちゃんマジ差し出がましいが、メレアーデなら詳しいとも言われて彼女は時渡りのチカラが強くても詳しくはないだろう。そう思ったけどかつてキュレクスの舟に乗った彼女はそこでけっこうな知識も学んでいたらしい。バッジがなんでそんなことを知ってるかといえば、マメミムの親戚だからストーカーしましたといえばなるほどそうかと納得しそうになる。キィンベルを訪れてことの次第を話すと

「パドレ叔父様を救出しましょう」

なんでそうなるよ!

つまりパドレがかわいそうだから助けたいということか。おまえの父親である前国王ドミネウスを俗物よばわりして刺し殺した張本人だけど、肉親の情はともかく王族としてそれでいいのかとは思う。ぬすっとを私に免じて赦してねと言ったように、パパをころして他国に混乱を招いた犯人も私に免じて赦せというつもりなのか。

たびたび白チャで「ねえ神話時代は?」というマメミムの言葉が顧みられることはなく、すっかりパドレ救出さくせんとやらで盛り上がる。キィンベルらしく錬金術の技を駆使して〜というのは余談だからどうでもいい。時間のはざまにとりのこされたパドレを助けるには、時渡りと錬金術の双方に詳しいものが必要だ。当代最高の錬金術師といえばエテ村にいる兄弟姉妹のミムメモだから、正装たる筆頭研究員服を着てキィンベルまでお越しを願う。

ミムメモ曰く「クオードの慰霊碑に祈りを捧げたい」

クオードに親しかったものが祈りを捧げるならマメミムは部外者だ。この世界にその権利があるものがいるとすれば、ミムメモとメレアーデとウルタ皇女のたぶん三人だけだろう。そのうち二人が祈りを捧げるなら部外者が差し出がましいふるまいをする理由はない。

ミムメモは、自分があきらめなければクオードが過ちを犯さない未来があったのではないかと後悔した。「あの日に帰る」思いをあきらめなかったことがクオードを追い詰めた。すべてが手遅れになったあとで彼が国に帰ることができたのは趣味のわるい運命だけど、それで彼はエテーネ最後の王として時見箱を決別させることができた。

メレアーデはなにもせずなにも見ず、クオードの過ちからも目をそむけていた。死のまぎわに姉さんは変わらないと言われた彼女は、ほんとうは変わらなければいけなかった。クオードのしたことは許されることではありませんとファラスは言った。クオードを叱りつけて、それでも彼はエテーネを救ったのだと事実を認めてやればいい。

「私も同じです(ユーちゃんマジ差し出がましい)」

なんか妙な物体が妙なことを言ってるのでひらたくつぶしてひきにくにする。しょせん羽つきに人間の感情は理解できないのかもしれないが、彼らは家族を失ったことがかなしいと嘆いているんじゃない。家族の苦しみに目をむけることができず過ちを止めることができなかったと悔やんでいる。ヘルヴェルは操られていただけで、苦悩したあげく自分の意思で世界を裏切ることを選んだわけじゃない。それこそこいつが姉のことすら理解していないことがわかる。

閑話休題。

時間を漂流したミムメモや、家族のすべてに目をそむけていたメレアーデが、この世界にクオードがいたことを忘れず伝えることができるならそれはなによりも価値がある。3000年のときを経て、グルヤンラシュの名は乱世の引き金になった伝説の魔物として伝えられるけど、クオードがエテーネを滅亡から救った王であることも伝えられているとウルタに教えてあげてほしい。

世界によるべのないものは、せいぜい世界でも救おうかと神話の時代でもどこへでもいけばいい。何千年がすぎても何万年が過ぎても彼や彼女がそこにいたことを覚えているものがいるならば。記憶でも記録でも伝えることができるなら。それがいちばんの敬意ではないかと思うのだ。

永遠に変わることのない石ころどもではなく、転生と忘却を繰り返す羽つきどもでもなく。

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