敵に顔を向けてなかまに背を見せる。それがマメミムにとってのパラディンだけど、もちろんスタイルなんてひとによっていろいろだ。たとえば最近猛威をふるっているヤリパラディンはとてもつよくておすすめだけど、たびたびタッツイがはにかむ顔を見るために鉄壁進軍を1から2に変えてくれとお願いしなけあいけないから、マメパラディンはまにあわせのヤリしか用意していない。
ヤリ 200
片手剣 200
盾 200
はくあい200
これでハンマーとスティックと片手剣とヤリの4種類の武器を持ちかえる。自分にキラキラポンができてリベホイム用の呪速が積みやすいスティックと、ガード率をあげて会心攻撃も狙える片手剣がメインだけど、重さがあってMPブレイクが使えるハンマーと、火力であたまひとつ抜けるヤリももちろん捨てがたい。
そして天獄フィーバー(FEEEVERR)。
およそ3年ぶりファラスに押し活できる天獄フィーバーが再演。期間中ぞんぶんに「王国無双の主従」を周回させていただいたけど、報酬とかあんまり気にしてなかったからひとがいう周回とは目的がちがうのかもしれぬ。もちろん三年前とは事情がちがう。当時のように超はやぶさ斬りや天下無双でざくざく刻まれても生き残ることが多くなった。なにしろこちらには新職業ガーディアンも隠者も参戦する。こわいのはWギガスラッシュくらいのものだ。
Wギガスラッシュであたりいちめん真っ赤になる。
以前となにも変わらないファラスの恐怖。守備力貫通の即死級ギガスラッシュがぶんまわされたあと、すでにしんでいるなかまたちのまわりにもういちどぶんまわされる。3度目の追撃ダメージなど目にすることすらない、雨もトライも聖女も突き抜けてくるみなごろし技だ。
だいぼうぎょで受けきったマメミムを前に、あの笑みを浮かべるファラスが立っていた。
双剣の従者はこうであるべきだ。
ちなみに今回の天獄フィーバーで、パラディンがはまったのが異境先遣隊のルミナちゃん。おともの雑魚を引き連れて、のしのし歩きながら大ぶりのテレフォンパンチ(キック)をぶんまわしてくる姿は健在だ。まともにくらえばころされる技ばかり、だけどすべての技がもっさりしていて、見てからだいぼうぎょが間に合うというパラディンで抑えてくださいと言わんばかりのボスだ。
ただひたすらのしのし歩いて「んふ(はぁと)」と笑ってるから、あぶないやつだけどあぶなげな様子はない。絶叫でふっとばされるひとがいても、抑えておけば追撃もない。つごうよくバフを剥がせないことも多いから、お題のMPブレイクを狙えるだけのこうげき力だけ用意しておきたいところだろう。戦禍の邪神的にジアクトでインパクトがあったのはルミナちゃんだったという残酷な事実。
ところで。
パラディンがメイン職業のひとつですとか言っておきながら、マメミムは過去にウィリーデを討伐したことがない。冒険日誌をさかのぼれば「はじめて倒した!」記録は残ってるけど、このときはパラディンではなく魔法使いだった。魔法使いもメイン職のひとつですとか言うてるから、わるいことはまったくない。とはいえ8人ウィリーデに参加してるときはパラディンばかりしてたから、せっかくだからパラディンでも討伐してみたい。
というところにノーチェさんから期間限定咎人討伐の募集を見て手をあげる。
1年前に挑んだ当時はけっきょく討伐できぬまま、そのうちパラディンでこいつを抑えようとリベンジだ。
パラ魔法竜術&ホイミスライムさんに回復をしてもらう。こっそりどきどきしていたのだけれど、8人よりも軽くなったウィリーデはヘビチャージなしで止められるから魔結界を優先できる。大回転ことりかぎを避けるときのツッコミもあさっての方向に走ることがない。クライレーザーのダメージが放置されることもないから自分にリベホイムしないでいい。こんなにやりやすいパラディンはひさしぶりだ。
後ろを信じて。敵に顔を向けてなかまに背を見せる。
いちばんだいじなことを忘れてはいけない。
一見してなんのあぶなげもなく、じつは不協和音の回避はぎりぎりまにあって心中安堵していたりしたのだけれど、ぶじに悲愴のウィリーデをパラディンで抑えて初勝利。冒険日誌を見ても「はじめて倒した!」の文字はないけれど、ようやく倒せたという思いは今回のほうがずっと強い。
なかまを信じること。なかまに信じてもらうこと。
あとは「ありがとうございました!」と言えればそれでよい。
パラディンがメイン職業のひとつです。