パラディンはかっこいい。なかまに背を向けて敵にたちはだかる。この世界でいちばん勇者らしい戦いかたをするのはパラディンではないかと思うこともある。常闇の竜レグナードを正面から止めてくれたご近所さんの姿はいまでもマメミムの原点だ。おもさとみのまもりを積み上げてなかまとだいぼうぎょを信じること。パラディンの真髄はそこにある。
とはいえ。
パラディンのスタイルはそれだけではないし、いままでと違うパラディン像が求められる敵も登場した。前衛に火力と耐久力を求める燦滅のノクゼリアと、高速攻撃で壁役を圧倒する悲愴のウィリーデが最新にして双璧だ。特にウィリーデは魔法使いでころされまくりながら勝たせていただいたことがあったから、いつかパラディンであのポンコツマシンを押さえたい。
ノクゼリアつよさ1。
8人同盟にはたびたび足を向けていたけれど、そのときは海賊ばかりでようやくレベルがあがった隠者でも何度かためしていただけだ。対ノクゼリア定番職業のヤリパラディンはどうかといえば、試したときはLv118不死鳥装備してましたというありさまだ。
最新クロワランス会心埋め王冠なにそれという世紀の逸品を購入する。鉄壁進軍をタッツイにつけかえてもらっていざ深淵の檻に向かう。いまやあのときのマメミムとはちがう。なにがちがうといえば手にしている武器がちがう。
ヤリパラディンはころされずに殴りつづけること。使うコマンドはびっくりするくらい少ないから、不動のかまえで守備力上げたら鉄壁進軍してさみだれ突く。食らったらいけない攻撃は避ける。耐えられない攻撃はやいばもしくはだいぼうぎょで受ける。さみだれ突く。さみだれ突く。あとはひたすらさみだれ突く。ドラクエ10の基本は射程距離、ピオリムは最強の攻撃呪文と思っているマメミムにとってクロワランスの性能は唯一無比といってよい。
そんなわけであぶなげなく無事撃破。海賊でも隠者でもなくパラディンで4人討伐できたのはヤリパラディンがそれだけつよいからでもある。ころされたら火力が落ちる。しななければ火力が出るなら、いざというときにだいぼうぎょで時間を稼げるパラディンがつよいのはいまさらだ。
ウィリーデつよさ2。
最近お世話になってる期間限定咎人ルム。これまで牛のようなヤギ2と黄色い茶釜2を初討伐させていただいたことはあったけど、ポンコツマシンいかがですかと聞いて手をあげさせていただいた。なにしろあらゆる動きが早い。具体的には魔結界やヘビチャージするヒマすら与えてもらえない。アイギスの盾とか不動の構えみたいな時間がかかる技はNOSAWAお前は論外だ。
厄介なのが絶刀破断。ふりかぶって正面にいるあいてをみなごろしにする技で、歩いてでも避けられたこの技が最速だいぼうぎょしないところされる。これの何が厄介かといえば、いままでツッコミにコマンドあわせてボタン連打で避けてたものを、だいぼうぎょにコマンドあわせてボタン連打する。つまりだいぼうぎょは最速で、大回転ことりかぎや不協和音は十字キー操作してコマンド選ぶ必要がある。トラシュカに向かえばなにもないところでイカダから落ちるマメミムがこれをまちがえずに行う。
むりでした!
しっかりと火力は出ているのにいちどくずれると立て直しに時間がかかる。そのあいだにリミットアポーがきたらまにあわない。やらかしたところでみなさんゴビ砂漠よりも広いこころで受け入れてはくださるけれど、多少やらかしてもなんとなる算段くらいなければなかなか勝てそうにない。絶刀破断は特に前半けっこう使ってくる技だから、これが避けられないとはじめて早々くずれっぱなしになる。
ところがうっかりやらかして、絶刀がきたところにだいぼうぎょじゃなくツッコミしてしまう。ナナメ後ろに走り出すパラディンだけどこれで攻撃を避けられた。もともとパラディンは後ろが絶刀を避けやすいようにウィリーデを右に誘導してるから、「なかまが避けてくれるんだからそこに走ればいい」だけだった。
パラディンが楽になるのは後ろのなかまがいい場所にいてくれるから。こんな基本中の基本をいまさら思い出す。崩れなければ火力をどんどん出せるからポンコツマシンの色がみるみる変わっていく。余裕のある残り時間でウィリーデの攻撃もはげしくなる。
うっかり後ろがテンペストでやられても、時間をかせぐだけならパラディンはファランクスだいぼうぎょで30秒しのぐことができるから、そのあいだに生き残ったひとが立てなおす。ミスひとつない完璧なうごきなんか最初からできる気がしないから、うっかりやらかしてもみんなでなんとかできればいい。だいぼうぎょを信じることとなかまを信じることがパラディンの真髄だ。
ちょっぴりでもかっこいいパラディンに近づけたらよいと思う。