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相方問題を複雑にするとすれば、相方同士の問題に第三者が登場することです。たとえば女性が相談者(A)で相方が男性(B)だとしたら、第三者は女性(C)で、相談者と相方の関係を第三者が崩すという形で問題になります。
2人のときは問題なかったのに、Cが現れたから関係が悪くなったということで、Aは私にCが悪いのでなんとかしてほしいと相談にくることが多いです。しかし、よくよく話を聞くと、実際に悪いのはCではなく、AさんとCさんの関係をはっきりしないBさん若しくはCさんを嫌っているAさんであることが多いです。特に後者の場合は修復が困難であることが多いです。
具体的事例を書きましょう。A(女性)は、B(相方男性)と2人で相方として過ごしていました。あるときC(女性)が新しく現れ、Bと一緒に冒険し始めました。この時からBはAと冒険しないでCと冒険するようになります。
そこでAさんは、Cさんに「私とBさんは相方なんだからBと冒険しないで」と言いました。CさんはBさんと距離を置くようになりましたが、その原因がAであることを突き止めたBさんがAさんに「Cにそんなことするな、俺はCと仲良くしたいんだからおまえも仲良くしろ。」と言ってきました。AさんはしぶしぶBさんの言うことを聞き、Cさんと仲良くしようとしますが、一度嫌いになったCさんとうまくいかず、Bさんとの関係もどんどん悪化します。
そして、Aさんは私にどうすればいいのでしょうか、相談に来ました。
この問題の根底にあるのは、Aさんはその矛先をBさんに向けるべきであるはずなのに、なぜかその矛先をCさんに向けたことがあげられます。このような三角関係がぎくしゃくするのは、二者の真ん中にいるBさんが原因であり、三角関係を維持する以上、AさんはBさんに関係改善を訴えなければなりません。しかし、AさんはなぜかBさんにそれを向けずCさんに向けます。Aさんからすれば、三角形の維持は不要であり崩すことこそ正常化と考えているわけです。Cさんを排除しようとCさんに意地悪をします。
一方でBさんはどうでしょうか。もしBさんが三角形の維持が必要だと考えていたら、Aさんの行為を快く思わないでしょう。BさんはAさんと関係を維持しつつCさんと仲良くしたいと考えるのは普通でしょうし、CさんもすでにできあがっているAさんとBさんの相方関係をくずしたくてBさんと仲良くしたいとは考えていないでしょう。だからAさんから「Bと冒険しないで」言われたとき、言われるがままに距離をおきました。このままでは、BさんはAさん以外の異性と友達になることができなくなってしまいます。
ここまでは私の想像の世界です。実際は、CさんはBさんを狙って近寄ったかもしれませんし、BさんもまんざらCさんを狙っていたかもしれません。そうだとしても、AさんがBさんを介さずCさんに直接廃絶行為をしてしまうのは、Bさんの関係を破綻する自殺行為と言えるでしょう。
CさんがAさんの言うとおりBさんとの距離をおいたとしても、BさんはなぜCさんが距離をおいたのか理由がわかりません。そこで、Cさんに、Cさんのフレンド経由かもしれませんが、その理由を聞いたところ、Aが原因だということがわかりました。それを聞いたBさんは憤慨します。なぜならBさんはAさんが自分に言わないことに対して大きな不信感を持ってしまうからです。
Bさんは文句があるならCさんにいわず自分(B)にいってほしいと思っているでしょう。相方なら、Bさんと話をして二人の関係を確認して堂々としていれば良いのです。ここでCを排斥することは、Bを信用していないということの裏返しです。
ここまで関係がこじれると、修復はかなり困難と言えるでしょう。このような三角関係は、Bさんの態度次第です。BさんがCさんとの関係を切ってもらえれば元の関係に戻るかもしれません。しかし、一度AさんにCさんと仲良くしろ、といった状況と、Cさんは何も悪いことをしていない状況を踏まえると、BさんがCさんを切る選択肢を選ぶ可能性も0に近いでしょう。
アストルティアの闇16に続く