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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ミラージュの冒険日誌

2013-10-14 15:40:14.0 テーマ:その他

なりきり冒険日誌~最後の神話の戦い(3)【神話篇 ネタバレ有】

扉を開くと、そこにいたのは一匹の魔物だった。醜く膨れ上がった赤竜が力任せに槌を振るう。その膂力は並大抵のものではない。
が、我々が感じていた気配は、この魔物のものではなかった。
それはより大きく、深く、そして底なしの虚無と憎悪、絶望に満ちていた。
どこかに忍ぶ闇の気配を感じながら、我々は力を温存しつつ戦いを続ける。それでも赤竜を打ち倒すには十分な力を、全員が持っていた。

満身創痍の巨竜、鬼棍棒が木槌を振り上げた瞬間、それは音もなく忍び寄っていた。
黄金の甲冑は鉛のように鈍くくすみ、崩れた顔面は肉をむき出しにしたグロテスクな異相を浮かべていた。
獣じみた四足の姿勢には、もはや帝王の威厳など存在しない。
三つの瞳に宿った赤光には理性の欠片すら宿ってはおらず、ただ獲物を前に闘争の炎をらんらんと輝かせるのみだった。
これが真の帝王。そのなれの果て。
彼は鬼棍棒を引き裂くと、我々の気配に気づいたか、ぐらりとこちらに首を向ける。
我々もまた、身構える。
最後の神話の戦いが始まった。 獣のような雄たけびを上げ、口から唾液すらしたたらせ、帝王が駆け寄ってくる。猛り狂い、本能のままに狙うのは魔法使い。すぐさまZ氏とBDG氏がこれを押さえる。私もまた、その壁に加わった。
盾と鎧を通じ、帝王の暴威が押し寄せる。圧倒的な重さが、硬く攻撃的な手触りが、溢れる怒りの吐息が我々を押しつぶそうとする。
だが、二人の聖騎士が振るう戦槌の震動は帝王の重心を的確に狂わせ、その重さを分散する。逆に僧侶たちの呪文が彼らの肉体を重厚に強化する。二人の魔法使いは、帝王に狙われながらも冷静に火球を飛ばし続ける。
圧力は幻影とは比べ物にならないが、知性を完全になくした獣の動きは直線的で、直接的だった。陣形を組んで戦う冒険者の知恵と経験は、それを上回るかに思えた。
私は壁になりながら呪文を詠唱し、手が空けばギガスラッシュを仕掛ける。最後までこの戦い方を全うできるなら、帝王の打倒は予想外に容易く達成できるだろう。

だが、相手は災厄の帝王。三人がかりの壁ですら、徐々に押し込まれていく。一人が倒れ、その隙に帝王は迫る。陣形の維持は困難となる。
倒れた戦士に僧侶が駆け寄り、帝王はそんな僧侶たちを巻き込み、荒れ狂う爪を振るう。果てしない乱戦。
それでも、それぞれが己の役割を忘れることはない。
AST氏の火球が帝王の顔面を直撃し、帝王は苦悶の唸り声を上げる。MSB氏も続けて炎を杖から放つ。怒り狂う帝王から距離を置く二人の魔法使い。Z氏、BDG氏は、何度も倒れながら追撃を阻み、ハンマーの一撃で攻撃を阻止する。

消耗が重なるにつれ、私は攻撃の手を止め、魔力管理に重点を置き始めた。壁となり、呪文を唱えながら周囲を見渡し、魔力の足りないものがいれば補給に当たる。誰にでもできる仕事と笑う者も、そんな戦い方を屈辱と憤る者もいるだろう。
だが他の7人は間違いなく帝王に対抗できる技を、呪文を、力を持っている。それはここまでの闘いでわかっていた。私は私以外の7人がその力を発揮できるよう、自分の任務に専念するだけだ。
位置取りはこれでよいのか。壁から抜けるタイミングはこれで良いのか。一瞬の躊躇いの中で、帝王の魔力が私を直撃する。臍を噛む。なぜもっと器用に立ち回れないのか! 倒れ、身動きが取れない間、私が考えるのは他の7人の魔力のことだ。魔力を失い、窮した仲間が自ら聖水を使う。眺めるしかできない自分に腹が立つ。その手間を省いて手数を増やしてやるのが私の役割だというのに……!
やがて蘇生の光が私を包む。そこからは迷いも後悔も捨てる。動くことが第一だ。戦いも半ばで賢者の聖水は底をつき、魔法の聖水に切り替える。

幾度もの危機があった。何人もの戦士が倒れ、焦燥の声を上げるものがあった。叱咤激励したのはα氏だった。

「必ず立て直すから!」

力強い言葉と共に冷静な判断力で場を見極め、決して焦らず、堅実にパーティを立て直す。無論、H氏とMM氏も同様だ。3人の僧侶が崩れかけた戦線を再生する。私は地に伏せたまま、その頼もしい姿を見つめていた。
英雄とは敵を打ち倒す者だけではないことを、私は改めて知った。

再び奔走。戦線の維持に努める。焦燥の声も悪影響ばかりではない。事態が急を要するとなれば、世界樹の葉の使いどころだ。判断の助けになるならば無意味ではない。
倒れては立ち上がる8人の獲物に、帝王は苛立ちの声を上げた。見れば既に全身が焼け焦げ、その体は色濃く変色していた。彼奴もまた、焦っている。
苦闘のさなか、火球が爆発と共に帝王の甲殻を焼き砕いた。露わになった無防備な肉体を、続く呪文が燃やし尽くす。

幾度目かの爆音。そして閃光。
断末魔と共に、ついに帝王は崩れ落ちた。
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