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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ミラージュの冒険日誌

2013-11-23 02:46:04.0 テーマ:その他

なりきり冒険日誌~栄光に隠された闇(5)【配信クエ ネタバレ有】

かつて、アストルティアの空を偽りの太陽が覆った時代。
プクランドにはもう一つの災厄が飛来していた。
当時の医学でも呪文でも癒すことのできない奇怪な疫病の蔓延。ゆっくりと、しかし確実にそれは広がり、プクリポの楽園を死の世界へと変えていった。
プクリポの王パルカラスは非情の決断を下す。疫病に喘ぐ患者たちを国外へと追放し、感染の拡大を防ごうとしたのである。
一方、パルカラスに仕えた一人の王宮魔術師はあくまで彼らを救うため、癒しの術を求めて世界中を渡り歩いたという。海を越え、時すら超えて。
魔術師の名はフォステイル。後に英雄と呼ばれる男である。

今、仄暗い洞窟を舞台に、フォステイルの子孫であり、一度はその名を借りたこともあるラグアス王が、パルカラス王と対面している。
500年の時を経て再会する怨敵の血筋に、亡霊王の流れざる血が逆流する。
だが少年王が告げた事実は、悪霊と化したパルカラス王をして、自らの敗北を悟らざるを得ないものだった。
愛娘であるメギストリス姫がフォステイルを愛したこと。そしてフォステイルもまた彼女を深く愛し、その名を王国の名として永久に刻んだこと。
姫への愛、そして王としての器においてすらフォステイルに敗れたことを知り、パルカラスは彼の軍団と同じ場所へと還っていった。
こうしてメギストリスの亡霊騒動は幕を閉じた。

それにしても、これから正史にメギストリスの加わるフォステイル伝が悪逆の王として語るパルカラスとは果たして、どのような王であったのか。
死後もなお、あれだけ兵士が忠誠を誓い、しかもその士気はすこぶる高かったことを考えれば、全く人望がなかったわけでもなさそうである。
兵士たちが王の自害に無理矢理付き合わされたというフォステイル伝の記述も怪しいものだ。
500年前の亡霊が所有していたのだから、時期的にはメギストリス建国から間もない時期に書かれた書物だろう。新王国の正当性を謳うため、旧王を悪役として描くのは当然のことだ。
敗北したパルカラスが怨念から歴史書を歪めたように、勝者の側もまた自分にとって都合のよいように歴史を語り変えることができるのだから……。

もちろん、疫病患者の追放は非情の所業であり、決して支持することはできない。
だが、蔓延する疫病に対し、手をこまねいてみているわけにもいかない。
歴史にもし、は厳禁だが、あえてその禁を破って想像を広げてみる。
もし、フォステイルが疫病の治療に失敗していたら。
パルカラスは国のために非情の決断をした王として、一定の評価を与えられたかもしれない。
しかし、奇跡は起きた。
人々は救われ、フォステイルは英雄となった。
そしてその瞬間から、パルカラスは救うべき弱者を見捨てた非道の王として歴史に刻まれることになったのである。
歴史における善悪などは、揺蕩う水の上を泳ぐ浮草のようなものだ。

その後のことは想像するに容易い。
王はこう主張したに違いない。これはフォステイルの奸計であると。
自ら疫病を流行らせ、王に非情の決断をさせておいて、頃合を見計らって人々を救ってみせる。王は失脚し、自らは栄光の座に躍り出る。全ては筋書き通りなのだと。
パルカラスが自身の名誉と地位を守るためには、それが真実でなければならなかった。その思いは妄執となり、怨念となり、後には歴史書すら歪めさせた。
だが民衆の心は既に英雄フォステイルへと傾いていた。かくして古き王は堕ち、新王が立った。
これがメギストリス建国の歴史である。


会食の場にて、パルカラスのことが話題に上った時、少年王は、つぶやくように言った。

「僕は学びました。国の上に立つものが国民を見捨てるのは、親が子供を見捨てるのと同じことだと」

カチリと、フォークが音を上げた。
その場にいた誰もが、先代のメギストリス王、プーパッポン王のことを思い浮かべたことだろう。
不仲説も囁かれた曰くつきの親子だったが、若き王の眼差しは明瞭に物語っていた。
父は確かに自分を愛し、自分は確かに愛されたのだと。
その誇りと父への敬意が、今の彼を形作っている。王道とは民を憐れむこと。真っ直ぐにその道を行くと彼は宣言したのである。
だが、果たして500年後の歴史書は、彼をどのように伝えているだろう。
今という時代が終わってみなければ、それはわからないことである。

ところで、フォステイル王はメギストリス姫を深く愛したとのことだが、その扱いにはさぞかし苦慮したことだろう。
民に望まれての即位とはいえ、宮廷内に旧王派の生き残りがいなかったとも限らない。自らが失脚させた旧主の愛娘は、扱い方次第で新たな火種となりかねない危険な存在である。
今はただ、彼の愛が打算無きものであったことを願おう。
メギストリスの平穏と、一応、彼女の父親のためにも。
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