目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}{{ optionalYear }}
    {{ entryTitle }}  {{ charaName }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}
    {{ charaName }}

ミラージュの冒険日誌

2013-11-29 01:50:03.0 テーマ:その他

なりきり冒険日誌~神話の終焉(2)【神話篇 ネタバレ有】

 粉をふくような乾いた音と共に、筒の先からコゼット手作りの弾丸が逃げていった。
 尾を引いて空に舞い上がる弾丸が曇天に隠れ、我々はその姿を見失う。
 ややあって、閃光。
 ガートランドから南東へ数刻、ギルザッド地方の雲がちの空を一条の光が貫いた。  雲から空へ、空から山へ、一体どこへ降り立ったのか。オーグリードの無骨な岩肌にそびえ立つ光の柱を見て、これが幼い少女の仕業だと思う者はいないだろう。
 入り江の集落の人々も天を指さし、口々にわめきたててる。神の奇跡だ。いや、天災の兆候だ……
 私もいささか信じがたい心境だ。子供の作ったものにしては壮大すぎる。
 見れば、当のコゼットも発射紐を引いたままの姿勢で尻もちをついていた。立ってこないところを見ると、どうやら腰を抜かしたらしい。
 ロディアが教えた合図とやらは、少々過激すぎたらしい。
 浮世離れしたあの姫らしいといえば、そうなのだが……。

 かつてロディアが教えた待ち合わせ場所、光の柱の降りる場所を目指し、ドルボードを急がせる。足元にはコゼット。これくらいの子供ならば二人乗りも可能だ。さすがにドルボードの駆動音が少々苦し気だが……いや、よく考えれば普段から苦し気だったか。
 やがて夜のとばりが落ち、光は色濃く浮かび上がる。
 山野を超え、光を追ううちに、徐々に目指すべき場所がわかってきた。
 ギルザの入り江。山がちなオーグリードにあって、珍しく海に面した静かな浜辺である。なるほど、待ち合わせにはもってこいの場所だ。
 夜の水面に柔らかな輝きが舞い降りる。我々を出迎えたのは一匹のヒトデ。お呼びでないことを悟ったか、そそくさと逃げていった。
 その様子に笑みを浮かべたのもつかの間。コゼットの瞳が失意の色を宿す。姉の姿は、どこにもなかった。
 さざ波が何度、浜に押し寄せただろう。コゼットは待ち続けた。私は見ているのが辛かった。
 来るはずもない。
 私は確かに見たではないか。ロディアが闇に消える姿を……。来るはずのない迎えの場所に、何故彼女を連れてきてしまったのか。
 一体私は何がしたいのだ……? 再び自問したそのころ、潮騒を消す足音がギルザの入り江に響いた。

 うつむき、波と見つめ合っていたコゼットは、雷に撃たれたようにハッと背筋を伸ばし、振り向いた。無論、私も同様だ。
 だが、そこに現れた人影は、少女が待っていた人物のものではなかった。
 剽悍な風貌の男を先頭にし、若い男が二人、それに従っていた。簡素な身なりはまるで旅芸人のようだが、腰に差した剣と彼らの深刻な表情がそれを否定していた。見れば、軽装に見えて腰から下にはかなり強固な鎧を装着している。
 私はとっさに剣の柄に手をやり、コゼットを後ろにかばった。
 かつてロディアが語ったところによれば、彼女たちは追われる身のはずだ。姉に向けたはずの発信弾が、よからぬ輩まで引き寄せてしまったのか……?
 私の予想は、半分まで当たっていた。確かに彼らはロディアとコゼットを追っていた。
 だが、それは二人を討ち取るためではなかった。
 コゼットが自分の名を告げた瞬間、彼らは一斉にその場に跪いた。
 思わぬ成り行きに、私とコゼットは目を見合わせるのだった。

 男たちが告げた言葉は、衝撃的なものだった。
 ここに全てを記すのはやめておこう。
 だが幼い少女が全てを……姉が帰らぬことを含めて、全てを……受け入れるには、時間が必要だった。
「もう少し、お姉ちゃんを探したいの。お願い!」
 コゼットの頼みに対し、男たちは苦い表情を浮かべた。彼らにも余裕はないのだ。
 だが最終的には私がヴェリナードの魔法戦士として身分を明かしたことで、信用して彼女の身柄を預けてくれた。
 こうなると私も責任重大だ。何かあれば、国際問題になってしまう。
 もっとも、そんなことは無関係に、コゼットの身は守って見せるつもりだが……

「お姉ちゃんには、仲間がいたんでしょ?」
 コゼットはドルボードの取っ手の根元につかまりながら、私を見上げた。
「お姉ちゃんが見つからないなら、せめてその人たちが帰ってきてないか、知りたいの」
 それで気が済むなら、それもいいだろう。私自身、気になっていたことだ。
 一旦ヴェリナードに帰り、改めて他の姫たちの縁者をあたってみることにしよう。
いいね! 17 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる