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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ミラージュの冒険日誌

2014-03-21 19:49:12.0 テーマ:その他

なりきり冒険日誌~ランガーオの学び舎(2)【ランガーオ配信 ネタバレ有】

 雪景色の中、ほっとするような素朴な家々が立ち並ぶ。半ば雪に溶け込むような村の風景だが、そこに暮らす人々は今日も忙しく日々の雑務をこなしていた。
 中でも特に忙しげに動き回るのは、青いローブに身を包んだ精悍な顔つきの青年である。名をギュランという。

「こんな辺鄙な場所までわざわざお越しいただき、ありがとうございます」
「いえ、価値ある仕事を手伝うことができ、光栄ですよ」

 互いに一礼し、握手を交わす。柔和な印象を受ける彼だが、握った掌はさすがオーガらしい骨太なものだった。
 氏は村王クリフゲーンの側近であり、そして今、行われている運動の中心人物でもある。  現在、ランガーオでは村の歴史始まって以来、初めての学校を建設する計画が進んでいる。
 先に述べたとおり武の聖地ともいえるランガーオでは肉体と精神の鍛錬が第一とされており、学問は軽視されてきた。
 だが、時は流れ、ランガーオの若者たちもこの地に留まることなく、広い世界に旅立つ時代となった。と、なれば最低限の学識を身に着けていなければ社会での活躍は見込めない。
 現在はまだ青空教室で数人の子供たちに個人的な講義を行う程度だが、やがては大規模なものにしていきたいとのことだ。
 伝統の地であるランガーオにも、新しい風が吹きはじめたのである。

「もっとも、まだ吹き始めたばかり。そよ風のようなものですがね」

 氏はオーガには珍しいインテリタイプの男だが、幼少のころより体が弱く、古風なランガーオの文化の中で、大きなハンデを背負った少年時代を送ったという。
 だが周囲を見返すために必死で学問にはげみ、その姿が村王の目に留まり側近に抜擢されたのだそうだ。今回の計画にはうってつけの人物と言えるだろう。
 彼は精力的に活動を開始し、その運動はやがてグレンのバグド王の耳にまで届くことになった。
 ギュラン氏はバグド王を通じ、各国の知識人をランガーオに招き始めた。本格的な開校に向け、多方面から知恵を借りようというわけだ。
 我が国からも協力者として学術調査員の数名が派遣された。その一人がネーモン殿である。
 現在はギュラン氏をはじめとする未来の教師陣に対して学術調査・研究に関する助言を与える一方、集まった子供たちに向けてはウェナの文化についての講義を行っているのだという。

 大変結構なことなのだが、何故、このことに魔法戦士団の私が関わることになったのか。といえば……

「ねえ、あのおじさんマホー戦士? マホー戦士だよね」

 と、甲高い声が私の耳を打った。遠巻きに眺めているのにそろそろ飽きたのか、子供たちがめいめいに駆け寄ってきたようだ。
 点のように小さくつぶらな瞳を持つ素朴な顔の少年は、どうやら私のいる方向を指さしているようだが……はて、そこにおじさんなる人物は存在しないぞ。

「ああ、その通り。これが君たちの見たかった魔法戦士さんだ」

 ネーモン殿、その前に訂正すべきことはないかね? 是非、学術的観点から検討して頂きたい。
 村に辿り着くなり、大きなダメージを負ってしまった私が任務を遂行できるかどうか、いささか心配になってきた。

 ……ま、つまりそういうわけで、ネーモン殿がウェナ文化の一環として紹介した魔法戦士という生き物に、村の子供たちは興味津々だったのだ。
 せっかくだから一匹連れてきてほしいというわけで、たまたまグレンに滞在していた私が選ばれた。
 どうも、貧乏くじを引いた感がないわけでもないが、珍しい体験ができると前向きに考えることにする。

 私は村を軽く案内され、数名の関係者と引き合わせられた。中でも大物は村王クリフゲーン氏である。村長でなく村王、とあえて名乗るところが、ランガーオの独立性を物語っている。
 オーガらしく恵まれた体格といい、どこかユーモラスな口髭といい、年を感じさせない豪快な人物だったが、さすがに寄る年波には勝てない、と若干気弱な台詞も漏らしていた。
 それが逆に次の世代のことを考えさせたのだろう。学校を建設するというアイデアは、この王の提案によるものだそうだ。
 詳しい話を聞いてみたい気持ちもあったが、本人の語る通り体調が思わしくないらしく、早々と引っ込んでしまった。

「先の一件での怪我が、まだ尾を引いているようでして……」

 ギュラン氏が心配顔でそう語った。その一件とやらについて、尋ねてみたのだが……

「それについては、いずれまた」

 と、はぐらかされてしまった。
 どうやらこの村にも、少なからず事情があるらしい。部外者があまり立ち入ったことを聞くのも失礼と言うものだろう。

 その日はゆっくりと旅の疲れを癒し、翌日から私も講義に参加することになった。
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