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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

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ミラージュの冒険日誌

2014-09-25 00:47:33.0 テーマ:その他

なりきり冒険日誌~大空を飛ぶ(4)【ややネタバレ有】

 風を切り空を舞う翼。
 荒れ狂う気流をものともせず、白刃が絹を裂くように渦巻く空を駆ける。
 飛竜の峰の、その名の由来。
 見上げるだけだったそれが今、目の前にあった。
 
 天険ドラクロン、険しい道を経てその頂を臨もうという我々の前に突如、飛来したのは竜の群れだった。
 赤、青、黄。色とりどりの翼をもつ飛竜たちの中で、一際大きい羽音と風をまとい、天から降り立つのは純白の翼。
 飛竜たちの頂点に鎮座する白竜は、神々しい白の鱗に薄緑の棘を持つ、美しい生き物だった。
 どしりと、重い音を響かせて着地する。地より伝わる衝撃が、棟まで届く。思わず息をのむ。
 竜王。誰に言われるでもなく、自然とその言葉が浮かんだ。
 ただし、私のよく知る伝説に登場する、姫をさらい世界を闇に落とす竜王ではない。
 私が思い浮かべたのは、遥かなる幻想の世界にて、幻獣の神と呼ばれている竜王の姿だ。
 だがその双眸に灯った色は漆黒。そして開かれた顎から放たれた言葉は聞く者の魂が委縮するほど威圧的だった。

「下賤な魚風情が、竜の聖域を汚すとはな」

 ぎろりと竜の眼球が私の全身を映し出す。天空にありて天下を睥睨する王者の双眸が、怒りを湛えて私に向けられていた。

「何の用だ……とは聞かん」

 フン、と鼻を鳴らす、そこで私は今更ながらに、竜の長が我々と同じ言葉を使うことに驚いた。
 だがそんな疑問を口にする暇は、我々には与えられなかった。
 竜は身をかがめ、その鼻先を私の前に突き出した。溢れる吐息が、コートを激しくはためかす。いつの間にか、ソーラドーラは私の足元にしがみつき、リラは背後に隠れていた。

「ウェディよ! 貴様のことは飛竜たちから聞いている。……下等な小魚の分際で、我が許しもなく飛竜を乗り回した不届き者だとな!」

 噛み砕かんばかりに牙を光らせて白竜は怒鳴り声を響かせた。その牙がほんの少し、前方に差し向けられていたなら、私の身体が八つ裂きになっていただろう。

「ハ……」

 私は長の前に跪き、竜たちと同じく頭を垂れた。
 その首をひと飲みに噛み砕かれるのではないかという恐怖がこみ上げる、が、少なくとも話の通じる相手ではあるらしい。
 私はソラのことがあくまで偶然であることを説明した上で滔々と謝罪の言葉を述べた。
 長は首を元の位置に戻すと、何の表情も浮かべず私を見下ろしていた。
 長い沈黙。
 ならば次はこれだ。

「我が母国より、謝意と友好の証として……」

 懐に忍ばせた女王様サブレを差し出す。麗しき我らが女王陛下のご尊顔が刻まれたこの菓子は、友好の意を示す贈答品としてうってつけの一品である。
 美しく気品を感じさせながらも食欲をそそるサブレを見て、長の表情が少しだけほころんだ。ように見えた。

「……ミラージュ、あれは呆れてるんだと思うよ」

 リルリラが首を振る。肯定するような溜息が長の口から洩れた。

「よいか、ウェディよ」

 と、竜は言った。

「竜の背に乗るものは試練を受け、自らを証だてせねばならん。偶然とはいえ竜の背に乗ったならば、貴様にもそれを受けてもらう」

 長が手を振ると同時に、三匹の飛竜が立ち上がる。
 と、同時に我々も身を起こし、得物に手をかけた。
 雄叫びが鳴り響く。サブレが音を立てて崩れていった。
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