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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ミラージュの冒険日誌

2018-07-28 01:18:01.0 2018-09-05 20:49:18.0テーマ:その他

オーグリード大陸探索記(3)【注:ver4.2のネタバレを含みます】

 ランガーオ山地を南北に貫く街道を南下すること数刻、道はなだらかな下り坂となり、旅人を谷間へと導く。その先には大地と大地を引き裂く巨大な裂けめが東西に走り、年季の入った木造の吊り橋が二つの陸地を繋いている。
 この吊り橋こそが、グレン・ランガーオ間を繋ぐ唯一の道である。自然、付近には人が集まり、集落が形成されている。門の上に彫られた雄大な獅子像から通称、獅子門の集落。
 悪鬼ゾンガロンの足取りを追う我々がここに辿り着いた頃、既に日は暮れていた。
 普通ならば松明の灯りを頼りに宿を探すところだが、この村では不要だ。地の裂け目から、谷底から吹き上げる風のように光が溢れ出し、村全体を眩く照らしているのだから。
 光の河。そう呼ばれている。
 旅人を見下ろす獅子像が真下からの光に照らされ、雄々しく浮かび上がる光景はこの地方の名物である。だが、この光の河が一体何なのか、誰も知らない。神の恵みだと言う者もいるし、古代に作られた魔術的装置だという説もある。ただ、見る者の心を奪う圧倒的な光景であることだけは確かだ。ロンダ岬の夕陽が大自然の神秘なら、これは不自然の神秘と言うべきだろう。

 宿をとると、私はこの地に常駐している魔法戦士団の団員と連絡を取り合った。ゾンガロンの襲撃は確認されていない。もっとも、もし襲ってきても返り討ちにしてやる、とその団員は息巻いていたが。
 別段、彼が自信過剰というわけではない。この地に割かれた戦力が十分なものであることは、彼の隣にある大型砲台が雄弁に物語っていた。
 アストルティア防衛軍の名義で配備されたこの兵器は対ゾンガロンの備えというわけではないが、どんな敵に対しても効果を発揮するだろう。しかも、集落が襲撃された際には即座にヴェリナードから戦士を転送できるよう、全時間態勢で監視が行われているのだ。
 おかげで、私もこの集落については全く心配をしていない。防衛軍の思わぬ副産物と言ったところか。
 なお、防衛軍は名目上、魔法戦士団とは別組織ということになっているが、実際の運営については…まあ、そういうことだ。  ただ、気になる情報があった。つい先日、大きな黒い影が上空に現れ、グレン方面に向かって消えていったというのだ。時期を考えると、ゾンガロンの可能性が高い。
 恐らくこの村の防備を手強しと見た悪鬼はひとまず襲撃を中止し、他の標的を探しに行ったのだろう。
 ますます警戒が必要となりそうだ。

 エリガンはといえば、私が団員との連絡をとる間、熱心に情報収集を行っていたようだ。
 当時の獅子門はゾンガロンの被害を逃れた各地住民の寄り合い集落であり、悪鬼討伐のために集結した戦士たちの拠点でもあったらしい。

「つまりこの集落に残された逸話や伝説は、当時を探るヒントになる」

 だが獅子門は旅人相手の宿と取引商を中心とした集落であり、その性質上、住民も流動的だ。まして1300年前ともなれば、雲をつかむような話である。
 唯一、入手できた情報と言えば昔話ともお伽噺ともつかない、古い物語だけだった。
 昔むかし、人に恋をしたドラゴンは、魔法使いから貰った不思議な薬を使って人の姿となり、想い人と結ばれたとか…
 教訓話にしてはこれといった教訓も無いし、事実にしては突飛すぎる。妙な昔話だ、私も同僚も肩をすくめたが、エリガンは大真面目だった。

「たかが昔話、と軽く見るのはお前達の勝手だ。だが何故そんな物語が作られたのか、俺は理由が知りたい」

 彼は昔話の"不思議な薬"に着目し、ついにある人物に辿り着いた。呪術師ゴルガーレン。1300年前、悪鬼の被害を逃れて獅子門に辿り着いたその男は、悪鬼の呪術に対抗するための薬を研究していたのだという。 「ゾンガロンは人を魔物に変える力を持っていた。ゴルガーレンがそれに対抗しようとしていたなら…」

 人に恋をした竜とは、悪鬼の呪術で魔物化された人々を指すのではないか。つまり、竜が人に化けたのではなく、元に戻すことに成功した、という話なのではないか。これがエリガンの推論だった。

「あるいは、ゾンガロンの封印に成功して呪いが解けた、ということの暗喩かもな」
「それも有り得る話だ」

 エリガンは鷹揚に頷いた。
 それにしても驚かされるのはエリガンの追及力だ。普段は慎み深く、柔弱に見られがちな青年がこれほどの情熱を秘めているとは。
 学者とはこうして歴史を探っていくものか。

「お前たちのやる追跡調査と同じだ。小さな手がかりを結び合わせて次の調査に向かう。いつもやってるだろう」

 青年はあくまでそっけない態度で、調査記録を書き続けた。

 翌朝、探索者達は獅子門を下り、グレン地方へと出発した。
 雪はその姿を消し、赤茶けた荒野が一面に広がっていた。
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