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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ミラージュの冒険日誌

2020-03-07 19:13:52.0 テーマ:その他

か弱きスライムたちと魔法戦士と猫~なりきり冒険日誌【注:ver5.0に関する記述有り】

 愛馬の蹄がぼそぼそとした土を踏みしめる。険しい岩山に囲まれた山道を私は走っていた。
 気持ちが晴れないのは、魔天に立ち込めた暗雲のせいではない。
 空よりも手前。切り立った山の頂の、さらに手前。見上げた高台にはずらりと並ぶ砲台の群れがあった。
 我々が怪しいそぶりを見せれば、即座に弾丸の雨が降るだろう。
 ぞっとしない話だ。街道を往く旅人たちは、独特の緊張感に包まれていた。  ここはバルディスタ。魔界三国のうち、最も武力に秀でた軍事国家である。
 最も魔界らしい国、とも言われている。
 すなわち、力こそが全てであり、鋼の教えと、闇を司る魔とが支配する…戦術鬼の世界だ。 
 旅商人としてやってきた我々に対し、交渉ではなく火砲をもって出迎えるのだから、交易により発展したファラザード、格式を重んずるゼクレスとは明らかに毛色が違う。

「いつもこうなのか?」
「まあな」

 隣のスライムが訳知り顔に頷く。

「ナメられたら終わりだからな」
「まあ、何か飛んで来たら吾輩の呪文で撃ち落としてやるのニャー」

 猫魔道のニャルベルトが杖を掲げる。と、スライムは全身で猫にすり寄った。

「さすがネコさんッス! マジ半端ねぇッスよ!」

 スライムはゴマすり顔。猫はご満悦である。  このスライムはバルディスタの住民で、名をスライドという。
 街道の脇で他の魔物に恐喝されていたのをニャルベルトが発見し、助太刀に入った…までは良かったのだが、そこからがバルディスタ流だった。

 力が支配する地においては、スライムだって一筋縄ではいかないのだ。スライドという男、なかなかの食わせ者だった。
 仔細は省くが…欺き欺かれて。裏切りと戦いの果てに猫魔道のメラガイアーが炸裂した。  業炎が大地を焼き砕き、その結果…

「すげぇッス! マジリスペクトっすよ!」
「ニャハハハ! わかればよいのニャー!」

 スライドはすっかり猫の舎弟のようになってしまった。
 …ま、身体同様、コロコロと態度を変える彼のことだ。どうせ故あれば寝返る類の者だろうが…土地に疎い我々にとって、この手のアウトローから得られるものは大きい。よしみを通じておいて、損は無いだろう。

「言っとくけどな」

 スライムは跳ねながら振り向いた。

「俺が尊敬してんのはネコさんだけだからな! テメーみてぇな軟弱な奴は眼中にねえ! そこんとこ覚えとけよな」
「まあまあ、こいつもそれなりに役に立つのニャー」

 猫がふんぞりかえってスライムをなだめた。
 ゼクレスで下級市民扱いを受けていた彼にとっては、よい発散となっているようだ。バルディスタは実力主義。種族も身分も関係ない。
 駆け付けた兵士達も猫の力に感服したらしく、我々の扱いは丁重だった。砲台も、今のところは我々を狙う様子はない。
 砲塔は魔界の極北、デモンマウンテンの方角を睨み据えていた。  山頂に掲げられた巨大な光球が、月のように大地を見下ろす。そこにはいかなる勢力にも属さない魔仙卿なる人物が鎮座し、魔界の全てを見守っているのだという。
 大魔王の任命権すら持つこの人物は今、魔界で最も注目されている男と言える。
 だがバルディスタは力の大地。意に添わぬ者には武をもって応えるのが彼らの流儀だ。
 砲塔は高く掲げられていた。天を撃ち抜かんばかりに。
 もし魔仙卿が彼らの王、氷の魔女ヴァレリアを選ばなかったなら…

「…物騒な話だ」

 力による侵略と支配を繰り返し、バルディスタは勢力を拡大してきた。その軍事力は小勢力が乱立していた魔界西部を統一し、魔界地図の約三分の一を己の色に塗りつぶすまでに至った。

「だが、地図で見るのと実際に目にするのでは大違い、ということもあるからな」

 私は独りごちた。
 なるほど地図によれば確かに魔界の三分の一はバルディスタ領とされている。が、その領域の大部分は険しい山岳地帯である。起伏が激しく、使える面積は少ない。岩山に囲まれた細い山道と、それを監視する小規模基地。それがバルディスタの全てと言ってもいい。
 土もボソボソとささくれ立ち、お世辞にも肥沃とは言えない。農業も盛んではないようだ。

「この辺の土地は魔瘴に汚染されてやがるからな」

 スライドは不貞腐れた表情で大地を一瞥した。
 作物が育たず、利用面積も少ないこの土地では、欲しいものは奪うしかない。幸か不幸か、狭く立体的に入り組んだこの地形は不意打ち、計略を仕掛けるにはもってこいだ。
 まるでこの大地そのものが、人々に争いを強いるかのような…
 私は岩山を睨み据えた。その果てが、アストルティア侵攻なのか…?

「おっと、見えてきましたぜ」

 スライドが猫に声をかけた。
 堅牢な城壁の上に、無骨な砲塔が立ち並ぶ。
 それは要塞都市バルディスタの城門だった。
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