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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ミラージュの冒険日誌

2020-04-04 13:56:27.0 テーマ:その他

実録!初心者隊員のジュレット防衛戦(3)~なりきり冒険日誌

 防衛軍は中央桟橋付近に布陣し、補助呪文で準備を整えながら次の動きを待つ。
 やがて、護衛三機を失った総大将が重い腰を上げ始めた。 「敵将、進軍開始!」

 バナゴルをはるかにしのぐ巨体、トライデントを手にし、王冠状の兜を身に着けた波皇将は、海神を思わせる勇姿を一歩ずつ街へと接近させた。
 ここからが本番だ。
 隊員たちは互いに目配せし、息を合わせて駆けだした。
 再びのフォースブレイクとダークネスショット、続く仲間たちの波状攻撃。身を挺して進軍を阻む前衛の戦士たち。
 だが手にした槍でその前衛を蹴散らし、敵将は進軍を続ける。
 一方、後方ではバナゴルの落とした砲弾を、遊び人が抜け目なく回収していた。

「怯むな!」

 振りほどかれた前衛が再び敵将を取り囲む。

「気を付けろ! 近づきすぎると……うおっ……!!」

 戦士の忠告が少し遅かった。
 波皇将が手を空に掲げると、その手のひらに巨大な水球が現れる。彼はそれを地へと叩きつけた。
 大地に津波が巻き起こる。取り囲んでいた隊員の全てがそれに巻き込まれ、押し流された。弓を使っていた私は辛うじて難を逃れたが、一人では行軍を阻止できそうにない。
 救護キットから蘇生用の薬を取り出し、周囲に振りまく。敵将はそれを尻目に号令をかけ、周囲に魔鐘を呼び出していた。
 そして魔鐘はさらに他の魔物達を呼び寄せようと鐘を鳴らす……

「最優先目標、魔鐘の撃墜!」

 総帥Mからの通信が入る。だが態勢が整わないこの状況で、召喚を阻止できるか?
 私は迷わず切り札を使った。マダンテの呪文だ。
 敵将を巻き込み、爆光がジュレットを紫色に染める。他の隊員たちも、もはや出し惜しみはしない。魔法使いの杖が氷結の呪文を、武闘家の槍が地獄の電光を、戦士の大剣が空気を裂く爆発を次々と叩き込む。
 波皇将が顔をしかめる。重い音を鳴らして二組の魔鐘が地に落ちる。
 ……どうやら、間に合ったようだ。

 だが本体は未だ無傷。マダンテの直撃を受けてなお、怯む素振りすら見せない。
 再び八人の隊員が敵将と対峙する。鋼の打ち合う音が海の町に鳴り響き、超自然の水飛沫が空を舞う。激しい戦いが繰り広げられた。

 私はその戦いに全ての意識を集中させていた、のだろう。
 夢中になっていた。耳元で鳴る、通信音が聞こえなくなるほどに。
 フォースブレイクで理力を乱す。一気呵成に攻め立てる。呼吸を合わせ、敵の動きに集中し……

「……せよ! 迎撃せよ!」

 ようやく総帥Mの声が耳に届いた時、既に、敵の大群が街の北部に攻め寄せていたのである。  迂闊……!!
 私は即座に……遅すぎたが……踵を返し、北側へと駆けだした。追いすがる波皇将の槍を必死でかわしつつ、敵戦力を見定める。
 化け蟹やアクアメーバ、そして鐘が1……いや2! 相変らずの二段構成!
 私と共に数名の隊員が息を切らして走っていた。
 残る隊員は、既に迎撃に当たっている。彼らは敵将との戦いの中でも、周囲が見えていたのだ。
 まったく、自分の未熟さに腹が立つが……反省会は、後でやる!
 弓を構え、遠距離から魔鐘を射抜く。今まさに、召喚の儀式を終えようとしていた魔鐘にそれは突き刺さった。

「ナイスっすよ!」

 遊び人が喝采の声を上げる。少々気恥しい。出遅れなければ、もっと余裕をもって倒せたのだ。
 ……と、すれ違うように女魔法使いが桟橋付近に駆けていく。

「三つめの金縛り札、拾いにいきます」
「OK!」

 隊員たちが声を掛け合う。……三つめ!?
 私はまたも声を失った。いつの間に二つ、支給されていたのだ……? どうやら、学ばねばならないことはいくつもありそうだ。
 が、まずは目の前。
 五体目のバナゴルが出撃。これを辛うじて食い止める。一方、総帥Mは更なる戦況の変化を伝える。

「南から敵の大群が侵攻! 砲撃で迎撃せよ!」

 南……反対側だ!
 どうするべきか……ちらりと後ろを振り向く。

「あ、そっちはオレが大砲でパーッとやっちゃいますんで、放置で」

 ……頼りになるコメントである。
 やがて遊び人は機を見計らい、支給された戻りの翼……簡易ルーラストーンで砲撃陣地に向かったようだ。
 そして我々がバナゴルと、結界を目指すアメーバたちを迎撃した頃、南方階段付近に砲撃の音が轟いた。どうやら……うまくやったらしい。

 一方、敵将も黙ってはいない。ついに中央から上層への進撃を開始する。華奢な階段の段差を乗り越え、巨人が結界へと近づく。
 いよいよ、最後の決戦か。
 私は北階段の上からそれを待ち構え、つがえた矢を敵将に向ける……  ……と、その時だった。
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