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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ミラージュの冒険日誌

2020-11-23 16:58:02.0 テーマ:その他

王なき都の戦士たち(7)~なりきり冒険日誌【※ver5.2に関する記述有り】

 バルディスタ軍は善戦した。当初こそ不意を突かれ劣勢を強いられていたが、態勢さえ整えば統率された軍の方に分がある。獣人たちの勢いを押し返し、後は逃げ腰になった相手を掃討するのみかと思われた。
 だがそれも、敵影の中に際立って目立つ巨漢の獣人が現れ、裏返った声で叫ぶまでのことだった。 「ベルトロォォォオ!」

 街中に響き渡るような大音声。誰もが皆振り向く。
 中央広場のはずれに現れた巨漢はたてがみを振り乱し、石畳を踏みしめた。大地が震動し、歩道に地割れができる。片手には巨大な鉄塊じみた剣を携え、甲冑の類は全く身に着けていないが、皮膚の下に束ねられた筋肉は鋼で作られた縄めいて盛り上がり、己自身が難攻不落の移動要塞であることをこれでもかとアピールしていた。
 血走った眼が獣めいて光る。
 彼は石畳を無意味に破壊すると、知性を全く感じさせない凶暴な声で再度、がなりたてた。

「出てこいよベルトロォォォ! てめぇをぶっ殺してェ! この国は兄ィとこの俺! ギャノン兄弟が貰うぜぇぇ!!」
「ギャノン……だと……?」

 住民達はその名前にすくみ上り、半ば恐慌に陥りかけた。ギャノン兄弟。知らぬ者などいない。最悪の反逆者。最も危険な兄弟。歩くノーフューチャー。
 彼こそがその片割れであった。
 兵士の槍から逃れた獣人が彼の側にすり寄って報告する。

「それがさっきから出てこねえんッスよ、ベルトロの野郎!」
「なぁにぃ!? 怖気づきやがったかぁ!?」

 ギャノン弟は怒りの表情で拳を振り下ろした。目の前に。「エッ?」破砕音! 報告獣人の頭部が砕け散った。哀れ、骸が転がる。
 ……いや、待て。今、何が起きた? 何故、彼は今、自らの手で部下を殺したのか!?
 だが他のあらゆる言葉がそうであるように、ギャノンの辞書に説明という文字は無かった。 「気に入らねえ! おいてめえら! コソコソ隠れてる奴は暴き出してぶっ殺してやれ!」

 巨獣人は配下の魔物達に振り返りながら喚き散らし、手にした鉄塊をフルスイング!「エッ?」 風切り音と共に水袋の弾けるような音が響き、魔物たちが軒並み血袋に変わった。
 慄く暇もなく、獣は更に唸りを上げ、横殴り殴打! 壁と柱を諸共にぶち抜かれ、全く無関係の個人経営レストランが即座に倒産する。難を逃れた獣人達も店舗倒壊に巻き込まれ、押しつぶされた。
 なんたる無慈悲にして無意味な暴力の嵐! 私は唖然とした顔でその光景を見つめていた。何だ、これは。一体ギャノンは何をやっている……?

「てめえらァ! さっさと行けェ!」

 彼は自分自身が叩き潰した部下の残骸に向かって号令を飛ばした。そして誰も動かないことを知り、訝しげに地を覗き込んだ。

「あァん!? なんで死んでんだてめえら!」

 再び鉄塊を叩きつける。生き残りも死んだ。
 彼は兵士たちに振り返り、怒りの形相で彼らを睨みつけた。

「てめえらァ! 不意打ちで俺の部下をやりやがったなァ!? キタネエ野郎だァ!」

 冷や汗が私の背中を伝った。
 なんとなく、わかりかけてきた。

「ぶっ殺してやる!」

 彼は目にもとまらぬ速さで兵士たちの眼前に迫ると、部下たちがされたのと同じことを彼らに行った。敷き詰められていたバリケードごと、一部隊が吹き飛んだ。
 別の区画から獣人部隊が合流し、その暴れぶりに喝采する。

「大将! さすがッスよ!」
「おおし、俺様に続けェ!」

 彼は裏返った声で叫び、獣人たちと共にバルディスタ兵を猛襲した。

「ウオォォーッ!」

 ギャノン弟は中央広場の西側に突撃し、鉄塊殴打! 十人のバルディスタ兵と二十人の獣人が吹き飛ぶ。殺戮の手ごたえに彼は歓喜の叫びをあげた。

「ウオォォーーッ!!」

 ギャノン弟は中央広場の北側に突撃し、鉄塊殴打! 十人のバルディスタ兵と二十人の獣人が吹き飛ぶ。殺戮の手ごたえに彼は歓喜の叫びをあげた。
 
「ウオォォーーーッ!!!」

 ギャノン弟は中央広場の東側に突撃し、鉄塊殴打! 十人のバルディスタ兵と二十人の獣人が吹き飛ぶ。殺戮の手ごたえに彼は歓喜の叫びをあげた。
  
「どうだァ!? 思い知ったかァ!?」

 彼は喜色満面で牙をむきだした。
 そして周囲の部下がほぼ全て倒れていることに気づき、

「あァン?」

 またも怒りの雄たけびを上げる。

「うおおぉォォ!! てめえらァ、俺の部下をォ! よくもやってくれやがったなァ!!」

 憤怒に血管を浮かび上がらせ、彼は巨剣を振り下ろした。生き残り全滅!

 私は背中に氷柱を押し付けられたような気分だった。スライドの言いたかったことが今ならわかる。ノーフューチャー。力の強さと頭の悪さが最悪の化学反応を起こしている。
 狂獣の振りかざした鉄塊剣は、馬鹿に刃物の見本であった。
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