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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ミラージュの冒険日誌

2024-05-13 00:30:16.0 テーマ:その他

天使が大地を歩くなら(8)【なりきり冒険日誌※ver6.5までのストーリー記述あり】

 旅は続く。
 オーグリード大陸ではグレン、ガートラントとの共同会合が行われた。表向きは鉱石化したバドリー岩石地帯への対処を巡っての首脳会談ということになっている。
 バドリーの一件でジア・クトの脅威を実感していたグロスナー王は、フォーリオンとの同盟に積極的だった。
 ガートラントの始祖、ラダ・ガートが英雄の一人として選ばれていたことも、心情的に良い方向に働いたのだろう。
 グレンはお国柄、政府高官にも武張った気質の持ち主が多い。揉める可能性も危惧していたが、戦務室出身のカンティスとは武人同士、かえって通じ合うところがあったようだ。
 ジア・クトとの戦いでは宿屋協会を通して多くの地上人が神都の防衛隊に加わっている。オーグリードからもまた、有望な戦士達が天へと引き上げられていった。

「各国との条約締結。技術者の確保、そして今度は神都の戦力増強……貴公の任務がいくつあるのか、知りたくなってきたよ」

 オーガニックサラダをつまみながら私は天使に笑いかけた。カンティスは疲れた顔のまま笑みを浮かべた。
 この頃になると、私とカンティスも大分打ち解けた話ができるようになっていた。
 ことに、天星郷で共に戦った天使兵の話題となると話が弾んだ。

「なるほど、ハルルートは貴公の部下だったのか」
「ああ。戦務課の連中は大体が俺の同僚か部下だな」
「彼女にはかなり世話になったな……」

 神都防衛軍として働いていた頃の話だ。天使兵の中でも親アストルティア派のハルルートは、地上人と天使の仲立ちを担う重要な存在だった。

「そういえば、あいつは地上人にも理解があったな」

 カンティスは懐かしげに空を見上げる。オーグリードの薄くまばらな雲が日差しを和らげ、穏やかな陽光が赤土の大地に降り注いでいた。

「貴公の教育の賜物かな」
「皮肉か?」

 カンティスは音を立てて根菜をかみ砕いた。
 赤土の上をスライムベスがぷよぷよと駆け抜けていった。
 カンティスが目で追う。
 プクランドでもこうだった。旅の道中、彼は暇さえあればスライムを眺めている。 「随分とスライムがお好きなようで?」

 からかうように、私は言った。

「あ、いや」

 彼は慌てて両手を振った。

「神都では仕事の下働きとしてスライムを使うことも多いのでな! 参考になるかと思って観察していたまでだ。あくまで、そう、仕事のために」

 私は何も言わず引き下がった。
 川岸に水音が跳ねる。
 彼は休憩時間が終わるまで、終始頬を緩ませながらスライムを見つめ続けていた。
 ……実に仕事熱心なことである。

 *

 なおも旅は続く。
 次なるはドワチャッカ大陸。カンティスはドルワーム水晶宮を来訪し、ウラード王に謁見。無事同盟を結ぶことに成功した。  天使は続けて件のフォーリオン浮上計画を打ち明け、ドルワーム研究院にも協力を要請したが、あいにくドゥラ院長はガタラ防衛軍の機材調整のため、不在だった。
 ウラード王はすぐ戻らせようと言ったが、こちらから出向く方が早い。
 兵は拙速を尊び智者は一刻を惜しむもの。
 かくしてカルサドラ火山山麓、三闘士の像を見上げる山岳都市ガタラへと我々はやってきた。
 長を持たない自由都市。街並みは洗練されておらず雑然としているが、商人と旅人たちでにぎわう、素朴な街である。
 防衛軍対策本部でドゥラ院長が出迎える。
 研究院きっての俊英。秀才肌のエリートドワーフ。似たようなタイプのカンティスとは、馬が合うようだった。 「成程、つまり我々の技師を派遣してほしいと……」
「ああ。それもかなりの数が必要になりそうだ」

 カンティスは頷いた。
 プクリポの技師たちの助けにより、フォーリオンの動力解析は順調に進んでいる。
 だがそれだけで十分とは言えない。

「フォーリオン以外にも、空を飛べる乗り物が必要になると?」
「うむ。フォーリオンが航行可能となったところで、魔眼の月までは距離がある。敵も接近を見過ごしてはくれないだろう」

 激しい空中戦が予想される。
 都市そのもののサイズを持つ巨大船一隻だけでは、小回りが利かない。迎撃のため、より自由に動ける戦力が必要だ。

「成程。フォーリオンを空母に例えるなら、そこから飛び立つ護衛の小型艇が相当数、必要になるわけですね」
「ああ。戦務室の天使だけでは数が足りないし、飛行用のドルボードはお世辞にも戦闘向きとは言えん」

 天使が難しい顔で腕を組む。

「技術的には可能らしいが、問題は、数なのだ」

 プクリポ達は個としては卓越した技師であり発明家だが、その突出した発想と理論は、完全に個人のセンスに依存したものだった。
 量産体制を整えるには、画一的で工業的な技術体系が必要不可欠なのだ。
 これは工業大国ドルワームの十八番と言えた。
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