私は昨年ウマ娘プレイベに何度も参加している時にクリスさんのうまぴょい伝説を見て衝撃を受けました。
「凄過ぎる・・・他の人とはまるでレベルが違う」
それはもう恐怖すら覚えたので、私はこんな凄い人がいるならどうあがいても敵わないから歌パフォを本気でやるのはやめようと決めました。
いい機会なのでクリスさんの何が凄いのか説明しましょう。
歌パフォ鑑賞初心者のみなさんはしぐさを切り替えるスピードだけに目がいくかもしれませんが、実はあれキャンセルのシステムさえ理解すれば決してできないものではないのです。
歌パフォを競技や曲芸と勘違いしてはいけません。
クリスさんはスピードを維持しつつも1つ1つの音と完璧に合ったしぐさを拾ってきて、尚且つ衣装チェンジやセリフを駆使して物語として見せる。
テクニック、アイデア、スピリット全てが総合的に優れているからナンバー1なのです!
歌パフォはクリスさんのような極めた人に任せて私は時々見るぐらいで、音楽を聴くだけのイベント「おもち」こそ生き甲斐と楽しんでいたのですが、今年の3月から無期限休業となり行き場を失った私は仕方なく自分の好きな音楽をリクエストするためだけに歌パフォを始めたのでした。
最低限必要なしぐさも足りず技術的には全然大したことないパフォでしたが、他の人がやらないような曲とちょっとした実験を含んだモノ珍しさでウケを狙ってきました。
しかし実験のネタが尽きて普通にパフォをやるようになるとこれがさっぱりウケない。
私は毎回歌パフォに「裏テーマ」というか隠しメッセージを盛り込んできたつもりなのですが、それも全く伝わっていない。
単なる平凡なパフォと受け取られてしまう歯がゆさもありました。
「おもち」のように毎週開催する私の理想の音楽バーは生まれない一方で歌パフォイベントは乱立してほぼ毎日どこかしらやっています。
環境が整備された事でここ最近パフォーマー全体のレベルは急激に向上したと感じます。
普通にやるだけなら私より上手い人はいくらでもいるし、もうそろそろ歌パフォはやめようかなと思っていた今日この頃でした。
そんな中、久々にルムイベが開催されることとなり、それならば最後に「自分程度の実力でやるのは無理」と諦めて封印していたあの曲をやってみようと思い立ったのでありました。
後編へ続く