Rewrite 10th 『Philosophyz』 4分46秒
コスプレルーム発表会のために作った音パフォを歌パフォ初心者~中級者を対象に解説します。
今回はKEYのゲーム『Rewrite』発売10周年を記念して制作されたアレンジアルバム『Forestia』からの選曲です。
原曲の作曲は『鳥の詩』などで知られる折戸伸治。
これをデビュー当時から私が応援している音楽ユニット『Nanosizemir』塚越雄一朗がアレンジしました。
原曲からの変化としてはバックコーラスのハーモニーが美しく、これをどうパフォで表現するかが一つのテーマでした。
実はこの曲は私がパフォを始めた頃から何度もやろうと思っていたのですが、しぐさも実力も足りてないので温存していました。
しかし私の中のリトルとうこ(笑)から
「今のとうこだったらやってもいいよ!」
とゴーサインが出て今回全力で取り組みました。
難解な歌詞でありながらアップテンポなノリの良い曲なので、私が最も影響を受けたパフォーマーであるクリスさんをリスペクトした動きを数多く取り入れています。
しかしそのまま真似するだけでは単なる劣化クリスさんになってしまいます。
細かい音の表現としぐさ一つ一つを美しく見せる事で独自色を生み出しました。
またクリスさんは会場狭しと動き回り観客を煽ったりとライブ感を強烈に押し出しますが、私はミュージックビデオの様に純粋に音楽を聴かせる事を重視するのでこだわりの棒立ちパフォです。
フィロソフィーとは「哲学」を意味しますが、今回の音パフォには私のパフォに対する哲学が詰め込まれています。
それをこれから事細かに解説していきましょう。
0:00
お願い~たたかいのビート(キャンセル)
開始2つ目でエアギターと攻めた構成。
これは音の表現というより振り付けの一部です。
クリスさんがよくやるエアギターは単発だとタイミングがシビアですが、繋ぎで出すと超簡単です。
幸せのおどり→ラブリィダンス→お祝いリボン
→バックコーラスの「ハー」で たいようのおどり
続くしぐさも流れるように音とシンクロ。
幸せのおどりは必ず正面を向いた時に切る。
0:38
映る僕たちは幻→ネタ「だいこん」×2
クリスさんがコスチェンジ前などに好んで使う動きで幻影を出します。
0:55
僕ら→ダンシングライト
生きてきたこと→ラブリィダンス
彼方へ 消えてく→神速シャンソン
一つ一つはよくある動きでも音と一体化すると見え方は全く違います。
1:04
僕はもう→ビーストモード
(示す)→顔を上に向けた瞬間にダンシングライト
歩きだ→(デンデンデン♪)ダンシングライト3歩
す→ゴールデンライト
文字化すると間抜けな感覚が音パフォでは重要。
ビーストモードの叫びは見栄えがいいですが、そこまでの時間が長いので音パフォでは使いにくいです。
それを逆手にとって最初の動きだけを見せます。
1:21 "ここにある"とそれだけで
ネオンハート×ハートを描く
この組み合わせでステッキを使って描いている様に見せます。
ハートを描く動きは右下ぐらいの流れに逆らわない位置でお祝いリボンを出して切る。
2:11 どこで 誰か!→決めポーズ右前列
最初はビーストモードを使おうと思ったものの前述した様に時間がかかり過ぎるので却下。
決めポーズ右前列を使って心の叫びを表現。
すぐキャンセルせずに両手を広げる動きまでしっかりと見せる。
2:14 僕になる もの!→ロックンロール
マイクを傾けてからしぐさを切る。
手を広げる動きで「もの!」
2:18 ただ一つ 抱きしめて
ただ一つ→オーガのあいさつ
抱きし→ゴールドシャワー
シャワーが出る直前にキャンセルする事で抱え込む動きだけを見せる。
めて→お祝いリボンでカタルシスを解放する。
2:48
ギターソロ 10秒間
ネオンフラッシュ→たたかいのビート
特に工夫のないパートですが、それでいいのです。
後半に向けてここで一度息を入れて心を整えます。
パフォ初心者にありがちな問題点として
「 (間奏) 」
などと表示してごまかす事があります。
これは声を大にして言いたいですが絶対にやめた方がいいです。
観ている側は一気に興醒めします。
ライブ感を重視するパフォなら語りを入れるのもいいでしょう。
3:08
そしていつか出会う→かかげる
マイコーデを脱ぐ準備をしておいてしぐさの音が聴こえたら素早くコスチェンジ。
動画のサムネイルは神戸小鳥というキャラクターですが、このパフォのように激しく動くタイプではないので、どちらかというと『Nanosizemir』のボーカル水谷瑠奈をイメージしています。
後編へ続く