「服を着たホイミスライム」
星新一「服を着たゾウ」のパロディ
ある日のことです。その日のアストルティアはひどく暑い日でした。なので、ホイミスライムは喉が渇いていました。水が飲みたいと、非常な思いでいました。そこへ、魔物使いが現れて、言いました。
「お前は人間なのだ。人間なのだぞ」
「えっ!! オレって人間なのか? 」
ホイミスライムは驚きました。すると、水辺に赴き姿を眺めると、紛れもなく人間の姿が映っていました。
水を手で、手があるのです!! その手で水を掬って飲みました。生まれて初めての経験でした。
ホイミスライムは町に行きました。オルフェアの町です。酒場に行って登録してみたのです。
「えー、お名前は??」
「えー!。名前? 」
どーしよー? と、ホイミスライムは思いました。まさか、ホイミスライムとは言えないし・・・。
なので、「ほいみん」と、名乗りました。
「ほいみん、です」
「ほいみん? ホイミスライムみたいな名前ですね」
ぎく!!! ってしましたが、ほいみんは黙ってやり過ごしました。
それからのほいみんは、勇者の盟友になるべく、冒険者の仲間入りして、数々の経験をするのですが、ある日の、魔物使いの言葉、
「お前は人間のだ!!」 の、人間ってなんだろうー??? と、思うようになりました。
人間のつもりでいるだけで、実は人間ではない。
がーん。と、頭を光のハンマー星3で叩かれた気がしました。
会心ですね!!
なので、ほいみんは、人間になるべく更なる精進をして、立派な??? 人間になりました。
そして、訊かれました。
「ほいみんさん? どうして、あなたは今いるのですか??」
「気が付いたら、人間でした。人間ってなんだろーって思ってたから、気が付いたら人間になれます」
「ふーん。ホイミスライムのくせに。えらそーに」
勇者姫アンルシアは面白くありません。セラフィにバレンタインイベントで上に行かれたからです。
セラフィが、いばら姫イルーシャが上にいるみたいなものです。
ホイミスライムの嫌いな人は誰ですか???
ほいみんは答えました。
「私の嫌いな人は誰もいません。」
「うそつき」
「なぜなら、人間はみな、びょーどーなんです」
「うそつけ」
ほいみんは、たいそーなうそつきな人間でした。
どうして、嘘つきなのか??
人間はみんなうそつきだから!!!
と、ほいみんは最後にうそをついたそうです。
それが、ホントのウソならいいんですが???
おしまい