※この話は続きです。前の日誌(朝の出来事+物語)を読んで下さいな。
ロクス「まさか、アリラネが来るとはな」
(長い廊下を歩いている)
アリラネ「…当たり前、それにどうせ私はここから帰れないって分かってるもの」
(それなりの覚悟があるという気持ちを伝えている)
ロクス「面白い事を言ってくれるな?」
(笑いつつ言う)
アリラネ「というか何処?ルミは」
ロクス「此処だ。ルミ、客だ入るぞ」
(ノックをせず入る)
アリラネ「…っ」
(少し寒気を感じてる)
ルミ「…いらっしゃい、ネラリアの裏の人格さん?」
(まるで馬鹿にしたかのような嘲笑いしつつ不気味に微笑む)
アリラネ「ルミ…!お前…!」
(ルミの嘲笑いにイラつき大きい声で言う)
ゼフィア「煩い、黙れ逆らうな」
(アリラネの首もとに槍の先端をあてる)
アリラネ「…ちっ…」
(少し深呼吸をし自分自身を落ち着かせる)
ロクス「それで、何用だ?」
アリラネ「ネラに何故、毒針を刺して体内にいれたかについてしかない」
(冷たい目でロクスを睨み付けルミにつづいてゼフィアを順に睨み付ける)
ルミ「ネラリアは使えない存在…だから!トルマにはツユに結婚してもらったんだよ。男を産んで貰う為にね」
アリラネ「だから…ネラとユミ姉さんを捨てたと?」
(低い声で聞く)
ロクス「そうだよ、予想通りツユは男を産んでくれたさルミもショックだったさ、女が産まれるなんてな」
ゼフィア「アリラネ大人しく私達の言う事を聞けばいい」
アリラネ「ルミとロクスはそれでも…ネラとユミ姉さんの母親と父親なの?捨てたならもう関わる必要ないはずだけど?」
(ゼフィアの話を無視し問いかける)
ゼフィア「…!」
(槍でアリラネの首を刺そうとする)
アリラネ「喋ってる時殺そうとする神経は何?」
(鎌で槍を弾き返し槍が隅っこに落ちる)
ルミ「だから、私達に産んだ責任があるから、殺すまでだよ?だって、居ても使えないから」
ロクス「そうさ、ネラに関してはあんな障害者なんて要らない。耳が聞こえないなんてな」
(不気味に微笑んでいる)
アリラネ「…ネラが障害者?なら!何で助けてあげようとしない?ネラがどれだけ辛い思いしてきたか!」
(目が赤くなり、殺気を大きく出す)
外をみれば、屋敷に咲いていた秋桜や紫の薔薇が綺麗に枯れている。恐らくアリラネの殺気のせいだ。
ルミ「ネラに辛い思いをさせないように生まれたのがアリラネでしょ?」
(微動だもせず冷静に話している)
アリラネ「ああ、そうだ、でも、私が死んだから知り合いに頼んでネラに過去や全ての記憶を渡した」
(目が赤く殺気を消していない)
ロクス「…それでネラはどうだったんだ?」
アリラネ「記憶が一気によみがえる訳だから、苦しいし辛いし気を失ったよ大切な第2の家族の腕の中でね」
(懐かしそうに話す)
ゼフィア「ネラは迷惑かけすぎてる消えるべき存在だよ」
アリラネ「人間は迷惑かけて生きるんだよ。それでもネラは大切な家族の為に思い出し耐えてるそれだけで頑張ってる。だから、大切な家族はちゃんと誉めてあげてるよ」
ルミ「…どいつもこいつも偉そうに言いやがって!」
(キレたのか毒針をアリラネに投げる)
アリラネ「すぐキレて毒針を投げるのはルミの癖」
(鎌で防ぐ)
ロクス「相変わらず、過保護だなアリラネは」
(にやにやと笑う)
アリラネ「まともに愛情をあげてないお前達に言われたくないね。そういう言葉」
(殺気だけを消す)
ロクス「ゼフィア、こいつを地下へつれていけ」
ゼフィア「はい」
(アリラネ首元に電気を流す)
アリラネ「…っ…(また、ネラを助けれないのか…?)」
(気を失う)
ゼフィア「…」
(アリラネを背負い地下へと連れていく)
はい、一応一旦ここで区切り!
まだまだ長いよ~…。アリラネはどうなるんだろう?無事に生きて帰れるのかな?
無事に生きて帰ってきてくれないとゴースル君達が心配しちゃう…
アリ「ネラ…?どうして…ここに…?」
ネラ「… … … ……」(何かを紡ぐ)
アリ「…ごめんね…?って言いたいのか…な…」
(気を失っている時のアリラネの夢の中)
ネラ「… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …」
(何かを伝えてる)
アリ「ゴースルお兄ちゃんにもごめんねって謝ってて…言ってる…?」
(そこで意識が途切れる)