「」←マキナ 『』←ミセル
綺麗な海が見え壮大な景色があり花が沢山咲いており誰かの墓がある。梟の飾りをつけた杖持つ少女が立っている。
「…私は…自分なの事なんて嫌いだ」
(自分の左手を右手で押さえる)
『…あいつ生きてたんですねぇ…?』
(草むらに隠れてぽつりと呟く)
「…だから…私は…入ったんだ…ん?…(気配?誰かが見てる…)」
(警戒しつつ周りを見渡す)
『生きてたんですね~愚かな家族の一人』
(嘲笑いをする)
「ええ、死ぬ訳にはいきませんので」
『死んでくれないとこちらが困るんですよね』
「理由を教えて下さりますか」
『…だって、村を壊したのは君-マキナ-だからね』
「……」
『私の家族は死んだ。そして、マキナの家族は私達人間が殺した!』
「…言いたい事はそれだけですか?」
(左手を右手で押さえる)
『あー…その……は私がかけた!まだ残っているとは嬉しい。』
(袋からコルクのついた小さい瓶を取り出す)
「…っ…(単独行動するんじゃなかった…)」
『…この瓶を少し開ければ!マキナの弱点がわかるよね?それを…村人の前で晒してあげる!』
(両手を叩くと、昔に死んだはずの村人が嬉しそうに立っている)
「ミセル!それだけはやめ…」
『あはは!』
(瓶を開けると黒いモヤが飛び出し、マキナの手袋をしてる方の手を包む)
「…っ!あ…っ…」
(手袋が外れ下に落ちる)
『マキナの弱点がこの……だ!』
(嬉しそうにしている)
「…私は…まだ死ぬ訳にはいかな…いっ…っ…」
(手袋が外れた手の甲をよく見ると黒の薔薇紋様が浮き出ており、バラのツルがマキナの手袋が外れた手を全てにからむ)
『どう?もっと苦しんで?』
「…?!あがっ…」
(両目が黒くなる)
『…このまま…苦しんでてね、さようなら、夢桜亡奈』
(そう言うとすばしっこいのか走って消える)
「…っ…(オヴィラスさん…ごめんなさ…い)」
(その場に気を失う)
頑張ったんだ。頑張って今のまま居たい。まだ研修の間は落ち着いてる方かな…???
「…私は…どうせ死ぬのなら…オヴィラスさんの手で…」