私は目を覚ました。花が沢山咲いており、近くにはお墓建っていた。名前を見ると「ネラリア・リーフ」と書かれていた。
「あぁ…私は死んだ…んだ…ドラムお姉ちゃん達をほって…」
小声で呟いた後、涙を流した
「ごめんなさい…ごめんなさい…ドラムお姉ちゃん…」
膝から崩れ落ちて泣いた。
「もう…忘れられてるんだろうか…それとも…もう存在してないのかな…」
そう、私はヴェノ白毒という病が進行し、息を引き取ったんだ。大好きなお姉ちゃんの顔を見れないまま。でも、司書のお姉ちゃんが来てくれた気がした…。
覚えてないの。目が見えてなかったから。
「…私は…結局…何も出来ないまま、ドラムお姉ちゃん達より先に死んじゃった…助けてくれたお礼も出来ないまま…」
そんな事を呟いてると、私に突然、激しい頭痛が来てしまった。その時に吐血をする…血の色は…
「白…まだ…完全には抜けてないんだね…」
『そこの女の子…』
声をかける
「誰?」
『私は時野夢花…保花孤夢のリーダー」
「保花孤夢…?」
『子供を独り立ち出来るまで育てる組織。孤児院みたいなもの』
「手伝いたい…恩返ししたい人達居るから」
『私は何も言ってないのに…よくわかったね』
「うん、でも手紙…書きたいから…待って」
『わかった。待ってるよ』
「記憶が残ってるうちにドラムお姉ちゃん手紙残そう。生きてなくても…」
紙を一枚ちぎり、ペンで書く。
【手紙】
ドラムお姉ちゃんへ
この手紙を読んでくれてるって事は私の事を忘れてないのかな…?
先にお姉ちゃんに謝りたいの。ドラムお姉ちゃんやウルフ達は苦しい思いしてるのに先に死んでごめんなさい。
それで…えと…本当はもっとドラムお姉ちゃん達と景色を見て少しでも多くの思い出を作りたかった。もっと生きたかった…ネラリアという名前で…。もう…嫌いだよね。勝手な事してきたし…それならそれでいいんだ。
忘れてるならそれでいい…これが罰なのだから。もしかしたら、何処かで会えるかな。
でも…私はお姉ちゃん達と会うという事をしてはいけないんだ。最低な事をしたから。傷つけたから。
この手紙は捨てられてるかもね。でもこうして残せたからいい…。
カナリアより
「これでよし…!」
綺麗に四つ折りにし綺麗な紫色の薔薇を飾り付ける
『完成したならいくよ』
「うん…!」
墓の近くには一枚の手紙をおかれたまま。
そして、紙の一番隅っこにはこうかかれていた。「例え、ドラムお姉ちゃん達が私の事を忘れても私は覚えてる。大好きな自慢のお姉ちゃんだから」
カナリアはドラム達と会えるのだろうか。
2021/7/○
私は、忘れないうちにお姉ちゃんに手紙を残した。これでいい。私は保花孤夢で子供達の遊び相手をしている。
幸せと感じないんだ。ドラムお姉ちゃんが居ないと。でも、会う権利ない…。
こんな苦しいんだね。
所々、白く汚れてる。恐らく、血を吐いたんだろう。