ああ。オレの様な武骨な戦士が 薬草ごときで
一喜一憂しているのが 奇妙に思えたのだな。
じつはな バグド王が以前に
こんな事を おっしゃっておられたのだ。
「戦士たちよ。仲間を想って 薬草を育ててみよ。
仲間を想う心が集まって 国を想う心となり
その心が 国を強くするのだ」…と。
そのような王の言葉もあって グレンでは
薬草を育てることは 戦士のたしなみであり
最高の薬草を育てた者は 尊敬を集めるのだ
── バン(グレン城下町)
今回はサボテン・多肉植物大調査の中間報告も兼ねています。
グレン城下町ではウチワサボテンとおぼしきサボテンとアロエのような多肉植物の2種類が確認できました。この2種は城下町や周辺地域では野生では確認できませんでしたのですべて栽培種です。
この2種は薬草として利用されていることがバンの言葉からわかります。
そして、薬草を育てることが戦士のたしなみとして重要視されており、毎年薬草コンクールまで開かれているのです。武士が茶の湯や盆栽をするような感覚でしょうか。
そう思って城下を歩いてみると…

城下町の各家々でも2種の薬草が飾られていました。調べてみると
ダイナス宅 … 10鉢
フルッカ宅 … 6鉢
ディウ宅 … 4鉢
アガペイ宅 … 14鉢
なんと、戦士のクエストでお世話になるあやしい老戦士アガペイの家にはもっとも多くの鉢があったのです(上の写真)。これは宿屋の11鉢よりも多いのです。たったひとりでこれらを育てていたわけですよね。
数が全てではないかもしれませんが、このことからもアガペイは戦士としての心の修練を大切に考えていた、と思えなくもありません。
ちなみに、グレン城内は2鉢…これが一体何を意味するのか…。

さて、南に下ってガートラント城下町ではどうでしょうか。
ガートラント城下町でも、教会でグレン城と同じものが置かれてありましたが、グレンより温暖なせいか、

グレンよりずっと大きく育っているものが目立ちます。ただしグレンと同じ種なのかどうかはわかりません。
また、ガートラント城内では

大きく育ったウチワサボテン(似)とアロエ(似)がズラリと並べられてありました。グレンよりは無造作に屋外に並べてあるところをみると、ガートラントの温暖な気候なら心を修練しなくても簡単に育つのかもしれません。
ちなみに、グレンより気候の厳しいランガーオ村にはサボテン・多肉植物はまったく確認できませんでした。