アストルティアのとある場所。
俺は、またも仲間モンスターの1人に呼び出された。
ベガ「ムッハァ、よく来てくれたのである」
がんだい「何の用だ」
こいつはベガ、とある格闘ゲームのラスボスの名前を抱く、仲間モンスターの1人である。
ベガ「我輩、聞いたのである。最近色んな仲間モンスター連中が、ヌシに強化を願い出ていることを」
がんだい「・・まあ、確かにそれはそうなのだが」
ベガ「ならば我輩も鍛えるのである!我輩ももっと強くなりたいのである」
・・やれやれ、コイツもか。
どうも俺の仲間モンスター連中は、強さを追い求める奴らが多いようだ。
ベガ「ヌシと共に戦っていると、我輩の中に眠っていた何かが目覚めるような感覚があるのである」
がんだい「それは・・」
そういえば、魔界などに君臨するモンスターは、アストルティアに住むモンスターと違って白いオーラに包まれている奴らが多い。
・・まさか!あれは・・サイコ・・
ベガ「我輩、強さを得るたびに湧き上がるモノの正体を突き止めたいのである」
がんだい「お前・・その力は・・」
コイツは・・恐ろしくないのか?
その力は確かに強力だろう。
だが、魔界の連中の持っている力・・それと似ているようで、違うような異質なモノを、俺はコイツから感じる。
がんだい「・・(確かに、コイツを鍛えて思った、コイツは他の奴らよりも意外と使えるなと思ったからだ。だが同時に、コイツの力に底知れなさを感じたのも事実だ)」
ベガ「ヌシ、どうなのである。我輩をもっと連れて行くのである」
がんだい「解っている・・他のヤツの兼ね合いもあるから全ての願いを叶えるのは難しいが・・善処する」
ベガ「期待するのである!」
・・胸の中に湧き出る妙な不安を余所に、コイツは強さを求めていく。
それが本当に純粋な望みなのか、果たして・・?
がんだい「(行き着く先・・か)」
恐ろしい・・いや、俺も見たいのかもな。
“強さ”の果て・・ってヤツを。