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孤高の戦士

がんだい

[がんだい]

キャラID
: GK802-036
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: 戦士
レベル
: 131

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がんだいの冒険日誌

2021-07-02 13:01:54.0 2021-07-02 13:02:54.0テーマ:仲間モンスターじまん

密談5

アストルティアのとある場所。

ゴウキ「待て」

がんだい「・・っ!」 ふいに呼び止められる俺。
背後にはただならぬ気配を感じた。
この声・・この威圧感・・ヤツだ。

ゴウキ「久しいな」

がんだい「・・まさかお前が来るとはな」

コイツの名はゴウキ。
とあるヤベー格闘家の名前を名付けられた、油断ならないスライムだ。

ゴウキ「我がこうしてうぬの前に姿を見せるのは幾日ぶりか・・」

がんだい「・・ああ」

ただいま絶賛育成中の新規仲間モンスターと違い、コイツは既に12回の転生を繰り返し、魔界モンスターに引けをとらない強さを身につけている。
俺の仲間モンスターの中でも最古参と言えるヤツだ。

ゴウキ「どうやら最近、うぬに取り入って強さを求める輩が増えたようだが・・」

がんだい「ああ、確かにそんな仲間が増えたな」

ゴウキ「愚かな事よ・・」

がんだい「動機はどうあれ、強くなる事は悪い事じゃない。向上心までは否定できないさ」

コイツだって最初は全く強さを感じないスライムだった。
だが本当に、「いつの間にか」これほどの強さを手に入れていた。
まるで強くなるのが当然だと言わんばかりに。

ゴウキ「強さとは・・求めるものではない」

がんだい「ならどういうものなんだ?」

ゴウキ「強さとは、掴むものよ」

がんだい「ぬ・・」

ゴウキ「自ら強さを欲しても、行き着く先は望んだだけのモノしか得られん。だが望んだ以上の強さを得るには、自らの手で掴まねばならぬ」

全てを見透かしたように話すゴウキ。
ならばコイツは何を掴んだと言うのか。

ゴウキ「強さとは・・欲でも、力でも、心でもない。全てを超越し、全てを破壊した先に見えるもの」

がんだい「お前は、それを持っているというのか」

ゴウキ「少なくとも、我はうぬに強さを望んだ事は無い。・・強さが欲しいからとて他のモノにそれをねだるなど、笑止」

確かに・・コイツは強い。
そして今の俺の仲間とは違った強さを持っているのも事実だ。

ゴウキ「我はうぬにも言っておる。ただ与えるだけで、それが正解だとはゆめゆめ思わぬ事だ」

がんだい「何・・」

ゴウキ「うぬは彼奴らの主ではあるが、それ故にそれに見合う振る舞いをせよ・・」

がんだい「振る舞い・・」

ゴウキ「・・うぬがいつまでも今の強さにあぐらをかくままであれば、彼奴らとてうぬをそこまでのモノだと見限ると言う事よ」

俺はハッとした。
確かに最近は今の状態で満足している感があったからだ。

ゴウキ「失望させてくれるなよ・・」

そう言って姿を消したヤツの言葉を反芻した俺は、改めて気を引き締めるのだった。

がんだい「俺自身・・強さを更に掴まねば・・か」

その先に何があるのか・・俺にはまだ解らんが、な。
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