アストルティアのとある場所。
クラウザー「よいか」
がんだい「うん?・・どこから・・」
クラウザー「上だ」
がんだい「・・なんでそんなトコから?」
クラウザー「例え主とて、下々の者と同じ目線で話しかけるのは、余の流儀に反するのでな」
がんだい「・・」
コイツの名はクラウザー。
とある城に住んでいる偉そうな格闘家の名前を冠した俺の仲間モンスターの1人だ。
クラウザー「主に話しておきたいのは・・我らの序列に関して・・だな」
がんだい「序列?」
クラウザー「そう、余はこれでもやんごとなき血筋のモンスターでな。あまり下々のモンスターと同列に扱われては、遺憾であると言わざるをえんな」
血筋・・?血の通ってるようには見えないが。
がんだい「えーと・・つまり?」
クラウザー「主はまあ余の一応の主人であるから、多少の無礼は許そう。だが他の者共に同じような態度を取られるのは業腹である」
・・いや・・無礼って。
がんだい「・・なんか嫌な事でもあったの?」
クラウザー「うむ・・まずあのスライム・・ゴウキと言ったか?あ奴は余以上に傲岸不遜な態度を取りおる・・生意気な」
がんだい「(自分で傲岸不遜とか認めるんだ)」
クラウザー「更にはザンギエフとかいうタンス・・あ奴は余に『お・・同じモノ同士、仲良くするんだな』とかぬかしおった、余をモノだと!?」
がんだい「(物質系だからモノで間違いはないと思う)」
クラウザー「ダルシムとかいう猫は余を見て『余とか言ってるならCVは土師孝也とかいいかもしれないな』などとのたまいおる。意味が解らん」
がんだい「(あー、今ダイの大冒険でバーン様のCVやってるからな)」
クラウザー「あげくにホンダとかいうゴーレムは、余をまるで愛おしい弟を見るかのような目で、無言でなでまわしてくるのだ!・・全く余をなんだと思っておるのか!」
がんだい「(てゆーか物質系のゴーレムがなでまわしたりしたらグシャッといきそうだけどな)」
クラウザー「・・とにかく・・余に対してのあの無礼な態度の数々・・許しがたい」
とは言え、あいつらもどちらかと言えば新参者のコイツを、面倒を見てあげてるだけの事なんだろうな。
がんだい「まあ、あまりに酷い時は俺が言っておくから、とりあえず許してやってくれよ」
クラウザー「・・主がそう言うのならば多少は譲歩してもよいがな」
がんだい「スマンな」
ま、とりあえず深刻な話ではなかったな。
クラウザー「主・・、1つだけ主に言う事があったのだが」
がんだい「ん?」
クラウザー「主は余にこのクラウザーという名前を付けたのだが・・余の性別は女なのだが?」
・・・・・・・・・・・え?