第3話「時渡り」
60年前に山田と一緒に行方不明になった日記帳を探す旅に出ている私はアルフォートを食べながら考え事をしていました。
「やっぱり箱のアルフォートもいいけど、袋のアルフォートも侮れないわね…」とか考えてたら…
「あっ!そういえば倉庫に昔私が使ってた時渡りの道具があったよね!あれを使えば日記帳の手がかりが掴めるかも!」
そして、倉庫の中を探す事7時間…
「あったあ、これこれ。これで60年前に行って山田を捕まえてくればいいんだ」
ドロロロ〜ン
難なく60年前に着いた!
なんかすごく若返ってるみたいだし、よしっ、待ってなさい山田!
暗い道を駆け出した私。
とりあえずなんの手がかりもないっ(笑)
うーむ
うーむ
先の事を考えながらアルフォートを食べてたら、私が前に勤めていたマッシュルーム病院に行ってみようと思いました。
山田まだ入院してるかもしれないし。
かすかな期待をもって私が以前勤めていた病院に行ってみると、受付に看護師時代の同期のぷくみがいました。
ぷくみ「ちょっとちょっとハザちゃん!なんで突然病院辞めちゃったのさあ!私めっちゃ心配したんだよ!」
ハザ「そんな事どうでもいいでしょ!ところでさ、セクハラの山田ってまだ441号室にいる⁉︎」
ぷくみ「ああ、山田は先週退院したよ〜。ハザちゃんの事すっごく気にしてたみたいだったけど」
ハザ「あいつどこ住んでたっけ?」
ぷくみ「部外者の方への患者様の個人情報の開示は致しかねます」
ハザ「……」
私の旅はまだまだ続きそうです。