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黒帯格闘家

ユウト

[ユウト]

キャラID
: UP252-681
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 武闘家
レベル
: 133

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ユウトの冒険日誌

2015-07-28 04:14:18.0 2015-07-28 04:17:48.0テーマ:職人活動

【 家具ザップ ~結果にコミットする~ 】 木工のレベルが40になった!

~前回までのあらすじ~
http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/916751562271/view/3401409/


慣れ親しんだ調理職人に別れを告げ、木工職人の道を歩み始めたユウト。

それなりに気合を入れていたこともあり、腕前は着実に上がり、
少しずつではあるものの、☆3商品を作ることができるようになった。

このまま順調に努力を重ねれば、いずれ伝説の職人になれるだろう・・・

そんな甘い考えを持ち始めた頃、
現実は容赦ない壁として彼の前に立ちふさがったのである。



商品が売れない。



当然だ。
冒険者が成長が円熟期を迎えている現在、市場の主流は高レベル装備なのだ。

ぽっと出の新米職人が作ることが出来る程度の装備品など、
たとえ☆3の性能であっても基本的に見向きもされないのである。

伝説の職人になるには装備が売れることが必須であり、
そして高レベル装備を作るためには、相応の職人レベルが必要になる。


では、どうしたら職人レベルを上げられるのか・・・。



一晩悩んだ末に、ユウトはある決意を持ってマスターカンナを訪ねた。





『マスター!お願いします!すぐにでも80装備が作れるようになりたいんです!』

「・・・気持ちはわかりますが、職人の技とは日々の研鑽こそ大切なんですよ」

『そこを何とか!!』

「一朝一夕で身に付くものではありません。どれだけ彫ったか、数がすべてです」

『お願いします!!なんでもしますから!!!』


「・・・・なんでもします、そう言いましたね。」

『はい!!お願いします!!成長できるならどんなことでもします!!』

「わかりました。あなたにそこまで覚悟があるのでしたら、家具ザップをしましょう。」

『家具ザップ??』

「短期間で結果を出す、特別メニューのことです。痛みは伴いますが・・・」

『構いません!!・・・お願いします!!』



「では、現金で200万ゴールド今すぐ用意してください。」

『!?!?』

「本来時間をかけて成長するところを、短期間で結果を出そうというのです」

「これ程度の痛みも受け入れられないのならば、諦めたほうが良いでしょう」

『・・・わかりました。それで、どうすれば・・・』




「これを、作って下さい。」

『・・・?可愛らしいキノコ柄の椅子・・・ですね。これを作れば良いのですか?』

「400個です。」

『!??!?』


「この赤キノコの椅子を400個、不眠不休で作って下さい。」

『不眠不休で!?』

「当然です。先ほど言いましたよね、経験は数だと。それを実践するのです。」

「手にまめが出来ようと、潰れて皮が剥げようと、たとえ腕が折れようとも実践するのです。」

「途中で休むことはまかりません。ひたすらに木工刀を打ち込んで下さい。」

「そして。」

「全てを作り終えたとき、あなたの手には何かが宿るはずです。」


『・・・・・・。』







それから10日。


様々なものを失いながらも、

マスターの課題を作り終えた彼の手には、確かな何かが宿っていたのである。











結果にコミットする。


家具ザップ。


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