ある…一年中雪しか降らない場所…
そんなとこに家が建ってたんだ…
ある女の子がさ、いったんだ。
「あのおうちにはお化けが出るよ」
ってさ。
「このこをつれてこよう」
「このこもいいな」
「みんなかわいいね」
「「アハハハハハハ」」
「へんなこがいるよ」
「そうだね。へんなこだね」
「あたまよさそう」
「まぁいいでしょ、このこにけってーい」
「それでさそれでさ」
「どうしたの?」
「こんかいは…」
「なんにんしぬかな?」
み「う、ぐぅ…」
み(ここは…どこ…? 真っ暗…)
み(なにかに閉じ込められてる…?)
み(たしか…自分の家に帰ろうとしたら殴られて…それで…)
み(とにかく出よう)
なぜ私は気がつかなかったのだろう。
こんな訳もわからない場所に連れてこられていいことがあるはずがない
この時の私はまさかあんな恐ろしいゲームをすることになるとは
思ってもいなかった。
裏切りと欲望を渦巻く、あのゲームに…