せいの冒険日誌

転生世界『メタモルフィア』…

ジーマ・モンローウォークは子宝に恵まれていた…

長男ドマーニ

次男レモンケーク

三男ミンティア

四男ファンタ

五男ソリティア

六男ラパウザ

七男シール


メタモルフィアには『原球』という球技があった。

原球という球技は7人で1チームなのだが、

まず守備としては、オンザマウンド（登板手）、ホームミッター（女房手）、ファーストチェアマン（一座手）、セカンドチェアマン（二座手）、サードチェアマン（三座手）、レフトフェンスマン（左外原手）、ライトフェンスマン（右外原手）の7名で行われる。

説明がめんどくさくなってきたので、ざっくり言うと、
『7人でやる野球』であり、
ショートとセンターがなくなったもの、と思っていただければ分かりやすいかと…w

ジーマは原球が大好きで、自分の子供たちで原球チームを作るのが夢だった…

だが、ジーマのいる国は戦争が長く続いていて、兵士不足から徴兵対象者が拡大され、学徒動員が行われていた…

ジーマの子たちも数年後には、みな出征していた…


ドマーニ、おまえは一番優しい子じゃったね…
一番身体の大きなおまえが、他の兄弟にご飯を食べさせるために、ご飯を少なく食べておったね…

レモンケーク…
おまえはお父さんが死んでから、お父さんの代わりをしてくれようと努力していたね…
母ちゃん、知っとるよ…

ミンティア…
おまえはうちの子の中で一番頭のいい子じゃったね…
でも、出世なんかしなくていい…

ファンタ…
おまえはいっぱい食べたがる子じゃったね…
お兄ちゃんたちを困らせたね…

ソリティア…
そそっかしい子じゃったね…
でも、運のいい子じゃ…
鉄砲の弾には当たらんじゃろう…

ラパウザ…
顔が一番お父さんに似ておったね…

シール…
こないだ九九おぼえたと思ったら、もう大人の仲間入りだもんね…
早いもんだね…

おまえたち、絶対に帰っておいで…

今日も息子たちの帰りを待つ母は、家の門の前で祈りの歌を歌うのだった…

ドはドマーニのド…

レはレモンケークのレ…

ミはミンティアのミ…

ファはファンタのファ…

ソはソリティアのソ…

ラはラパウザのラ…

シはシールのシ…

さぁ、原球しよう…




次回予告！

子どもを産めない人も多くいて…
ジーマは産めた…
でも、ジーマの心は叫んでいた…
息子たちと生きたいと！
そして、世界はまた転生する…
新たな主人公ジーマミーは待つ…
新たな希望の世界を…
誕生前の世界の卵の中で…

さて、アイスの美味しい季節となりました。
みなさんは、どんなアイスが好きですか？
次回は主人公とアイスが入れ替わっちゃうお話です！

次回、母の祈りの子守唄 転生篇！
『俺がアイスでアイスが俺で…』
をお楽しみに！


※と言いつつ次回はありませんw