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紅蓮の羅刹王

マユラ

[マユラ]

キャラID
: HF944-321
種 族
: オーガ
性 別
: 女
職 業
: 武闘家
レベル
: 138

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マユラの冒険日誌

2026-03-09 21:18:23.0 テーマ:その他

ウェナの碧い海と蒼穹の執事

 5 魔装、その新たなる可能性③

 数刻後――魔導戦艦バルデアス、研究室内。
 機甲戦団の首領メギウスは、スリーピーススーツのジャケットを脱いで椅子にかけたベスト姿で、壁面に並ぶビーカーやガラスケースを観察していた。やがてその内の一つ、培養液の中の黒いクリスタルのような物質に目を留める。
 遅くとも夜明け前には、ジンオウやシキョウが帰還することだろう。それまでの間、自身が思案に耽るだけの時間は十分にある。まずはコーヒーでも飲もうと傍らの誰かに声をかけようとし――すぐに自分一人であることに気づき、思わず苦笑が漏れる。
「……執事がいない生活というのも、なかなかに慣れないものだ」
 そう独りごち、自分でサイフォンからコーヒーを抽出する。デスクに戻って一息つきながら、彼はまず当面の問題について考えることにした。その脳裏に、先程まで眺めていた黒いクリスタルのような物質が浮かび上がる。
(こちらとしては、素材と時間さえあれば〈魔晶核〉の精製自体は然程難しいことではない。問題は、その素材の出処だ)
 戦力強化のためにも、新たなる魔装を含めた兵器開発は必要不可欠である。メギウスは研究者としても卓越した才能を有しており、自ら精製した物質を優れた武器や防具の製造に活かし、あるいは新素材そのものの開発においても、再現性の高い成功事例を作り出していた。
 一例として、彼が開発したアズール・ドゥジエムの魔装には、伝説の勇者の防具に使われていたとされる幻の鉱石〈ブルーメタル〉を擬似的に再現した〈デミ・ブルーメタル〉といった人工金属が用いられている。無論オリジナルには数段劣るものの、主にキラーマシンの装甲板を加工した物質をメイン素材としているアズール・プルミエの魔装よりも、遥かに高い硬度や伝導性の実現に成功している。
(擬似青鍛鋼――デミ・ブルーメタルは確かに素晴らしい成果ではあった。しかし、そもそものブルーメタル自体の存在……それはどうやって伝来してきたのか)
 膨大な魔学知識を有するメギウスだが、少なくともブルーメタルといった物質がこの世界で発見されたという事例は確認していない。そして……この世界で確認されていないものと言えば、魔装理論の元となった、あの武器の存在もそうである。
(……そう、理力の杖だ)
 メギウスが得たこれらの知識は、機甲戦団ガイデス設立当初からバックに君臨する存在――〈出資者〉によるものであった。それを十二分に活かしきれたのは彼の神がかった才覚があればこそだが、成功事例に至るまでの莫大な費用、そして戦団そのものの運営費用の大半を賄えているのは、その出資者の力によるものである。
 だが、メギウスは過去に理力の杖、その数年後には僅かながらもオリジナル青鍛鋼の現物――そして、今度は新素材として〈とある咎人の欠片〉と称された謎の暗黒物質。それはメギウスの手でクリスタル状に加工され、培養液の中で静かに眠り続けている。
 手渡されたそれらは、一体何処で手に入れたものなのであろうか。以前に何度か問い合わせてみるも『こちら側とは違う何処か』と、はぐらかされるばかりでしかなかった。
(師と呼べる相手に反旗を翻すのは本意ではないが、いつまでも金と知識欲で踊らされる傀儡のままでいるつもりはない。いずれは全てを掌握してみせる)
 メギウスの深紅の瞳に、静かなる野望の炎が宿る。それをひとまず胸の奥にしまい、すぐさま彼は次の思考へと切り替える。直近の――そう、明日のイベントだ。
 やはり首領の立場としては、優秀な存在は手元に置いておきたい。その意味ではアズール・プルミエ――執事であったセバスの離反には、彼も少なからず心を痛めたものである。だが、今は失ったことを嘆くよりも、新たに前を向くことが大切だ。
(とりあえず、この件に関しては大人しく受け入れておくとしましょうか。どう転んでも、現状よりマイナスにはならないのだから)
 メギウスは酷薄な笑みを浮かべ――そして、デスクの中から一振りの短剣を取り出す。翠色の刃を持つそれを手の中で弄びながら、たまには体を動かすのも悪くないか……などと考えるのであった。

〜6 紅蓮の羅刹王①へ続く〜
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