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夢追いし旅人

オルカ

[オルカ]

キャラID
: UI477-334
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 128

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
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オルカの冒険日誌

2020-12-23 00:39:48.0 2020-12-23 23:39:22.0テーマ:ハウジング

非公式外伝「夜の神殿の奇跡」エピソードII

「夜の神殿に眠れ」の続編をマイタウン三軒を連ねてハウジングすることで表現しています。

その補完で始めたはずの創作ストーリー。寄り道がこんなに長くなるとは…

更新は18回目です。本日二本目。後編です。

創作とは言え、ネタバレを含みます。ご注意下さい。
当ハウジングはプレイベで紹介させて頂いたのですが興味のある方はお声かけ下さい。
ご案内させていただきます! 数日後

夕食後二人は焚き火を囲んでいた。
いつもなら二人で会話をしながら過ごす時間だが、ここ数日はそれがなく、ユシュカは炎を見つめながら思案に暮れていた。
マリーンもそんなユシュカに何を言うでもなく、静かな刻を過ごしていた。

ユシュカ
「…師匠。やはり俺は盗賊を見過ごすことができません。どんな理由であれ、弱者から奪う行為を認めることはできません。」

マリーン
「なら、盗賊全員殺すかい?」

ユシュカ
「弱者を守るためなら。」

マリーン
「その弱者が盗賊になったとしてもかい?」

ユシュカ
「くっ!」
思いがそのことに至ってなかったわけではない。この間の盗賊の件からそれはわかっていた。だが、自分の中で優先順位を決めた時結論を導き出したつもりでいた。だが、マリーンに指摘されたことで迷いが再度生じる。

ユシュカ
「ですが!どこかで線を引かなくては助けられる者も助けられません!」
強い口調で訴えるが、その瞳には迷いが見てとれた。
マリーン
「ユシュカ。あんたの真っ直ぐなところ嫌いじゃないよ。でもね、それは裏を返せば融通が利かないとも言える。」

ユシュカはマリーンに目を合わせ話を黙って聞いていた。

マリーン
「世の中には答えの出ないことがたくさんある。そんな時に取れる選択肢は多くないだろう。自分の考えを貫くか、相手の考えに同調するか、
そして、お互いの納得できる答えを模索するか。」

ユシュカ
「お互いの納得できる答え…」
ユシュカにとってその選択肢はなかった。弱肉強食の世界である魔界にとって、弱者は搾取されるものであり、搾取されないためには強くなるしかなかった。

マリーン
「前にも話したけどアストルティアには様々な種族が暮らしている。もちろん主義主張は異なる。でも、種族間の大きな諍い(いさかい)はない。それはね、利害や立場など考えずに協力し合わなければ生きていけない時代があったから。そして人は学んだんだ。お互いがお互いのことを考えることで大きな力になると。」
ユシュカ
「大きなチカラ…」

マリーン
「それを『協調』と呼ぶんだ。」

ユシュカ
「協調…」

マリーン
「魔界では難しい考え方かもしれない。それでも一度考えてごらんよ。」

ユシュカ
「そんな考え方があるなんて…でも、うん。そうですね。俺に足りなかったのは相手のことを考えることだったのかもしれません…」
ユシュカの瞳にあった迷いが消え、
表情が明るくなる。



翌日
ユシュカ
「師匠。ありがとうございました。なんかわかった気がします。自分がどうすべきなのか。一度仲間のもとに帰ります。」

マリーン
「そうかい。」
そう言うとマリーンはユシュカの頭を乱暴に撫でる。
ユシュカ
「ちょっ!ちょっと師匠!いい加減子供扱いするの止めてくださいよ!」

マリーン
「アタシにとっちゃアンタはいつまでも子供だよ。世話のかかる…自慢のバカ息子だよ」
満面の笑みでユシュカの頭をまた撫でまわす。

ユシュカ
「息子…」
ユシュカの瞳に涙が滲む。

マリーン
「元気でおやり。」

ユシュカ
「はい!
…いろんなことが落ち着いたら、アストルティアを案内して下さい!色んな所冒険して

『世界中の宝を全て集めに行きましょ!二人で一緒に!』」
(ラウル「世界中の宝を全て集めに行こう。二人で一緒に」)

マリーン
「!?」

ユシュカ
「え!?師匠?
泣いているんですか!?」

ユシュカに言われて気づく。
とめどなく溢れる涙に。

ユシュカの言葉はかつてラウルと誓った二人の約束。そう、もう叶うことのない約束。

あれから何年の月日が経っただろうか。
とっくに受け入れたはずの過去。

それでもこの涙は…

マリーン
(諦めたはずなのに。納得したはずなのに。つくづく諦めの悪い女だね。)

マリーン
「なんでもないよ。
ちょっと昔のことを思い出してね。
…そうだね。全部片づいて落ち着いたら案内してあげるよ。」
マリーンは涙をぬぐい、笑顔で応える。

ユシュカ
「はい!」



ここで、二人の物語は別々の路(みち)を歩み出す。
一人は魔王を目指し、
一人は、失った愛を取り戻すために…

魔界編これにて完結です。

ここからやっと、マリーン様の旅が始まります。
俺がマイタウンで描いたアナザーストーリーが。

長い寄り道でしたw
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