オルカの冒険日誌

夜の神殿に眠れをテーマにした6軒の家で織りなす
全6話の物語。
「二人が求めた世界」

語り部として、物語を語りながら案内するツアーを
個人、団体様向けに開催しています。

その語りのもとになっている物語。

この日誌は
・夜の神殿に眠れ
・メインストーリーver.5までの物語
上記二つのネタバレを含みます。
またそれをもとにした二次創作作品です。

注意してご覧ください。

ネタバレと二次創作ですよ？
本当に注意してくださいね？

少し「Ｒ」指定かけます。
本文には残虐な描写があります。
苦手な方、キャラ愛が強い方は進まないで下さい。




第六話「Day Break」#7


クーストース
「グランドクラッシャー！！！」

巨大化したことにより腕力が跳ね上がったクーストースはそのまま力任せに棍棒を地面に叩きつけた。

その衝撃により石畳は砕け、地面は抉れ、岩石が前方広範囲に飛散していく。


ラウル
「ぐぁぁぁ！」
マリィン
「きゃぁぁぁ！」



土煙が舞い上がり、周囲の視界を遮る。


ラウル
「うぅっ」
ラウルは咄嗟に大剣を盾代わりに構えたことにより
直撃は避けることができていた。

そして、どうにか大剣を支えにして起き上がる。

(なんて攻撃だ…あんなもの避けようがないじゃないか…リィンは大丈夫か？)

ラウル
「リィン。大丈……」

マリィンがいた方を振り返ったラウルの視界に映ったのは…


血塗れで倒れているマリィンだった。


ラウル
「リィン！！！」

リィンの方へ駆けよろうと走り出した瞬間、背後から棍棒で薙ぎ払われる。

ラウル
「ぐ、はっ！」
そのままラウルは遺跡の壁まで吹っ飛ばされる。

クーストース
「油断大敵」
クーストースはラウルの方を一瞥するとそのまま
マリィンの方へ歩み出す。




クーストース
「罪人(つみびと)ヨ　
　今　楽ニ　シテヤロウ」

マリィンのすぐ近くまで来たクーストースは棍棒を
高々と振り上げる。



マリィンは気を失っているのかピクリとも動かない。



そのままクーストースは棍棒を振り下ろす。






石畳が砕けちる。







クーストース
「マダ　ソレ程　動ケタ　カ…」


ラウル
「ハァ、ハァ。彼女は…俺が……護る！」

棍棒がマリィンに当たる直前にラウルのチャージタックルがクーストースに当たったことで棍棒の軌道が
ズレたのだ。


クーストース
「…ヨカロウ　
　ナラバ　護リキッテ　ミセヨ」


その瞬間クーストースは白いオーラを纏いだす。

そして、先程とは違い、今度は体全体が一回り
膨れ上がる。


ラウル
(さっきの攻撃よりも危険な攻撃がくる…
だが、今避けたらリィンが！！！)


クーストース
「喰ラエ！
　サファイアクラッシュ！！！」


ラウル
「ぐわぁ！」

棍棒による2回連続攻撃により身動きの取れないラウルは地面に叩きつけられる。

その衝撃で体が動かなくなる(スタン)。
また全身を強打されたことにより攻撃力、守備力が低下し、行動間隔も延長する。


ラウル
「ぐふっ」
それでもラウルは立ち上がろうとするが
吐血し、崩れ落ちる。


クーストース
「マダ　息ガ　アルカ…
　ダガ　モウ限界　ダロウ…

　…此レ以上　苦シマヌ　ヨウニ

　貴様カラ　先ニ　楽ニ　シテヤロウ

　悲シム　事ハ　無イ　

　スグニ　其ノ罪人(つみびと)モ　

　後ヲ　追ワセテ　ヤル」

クーストースは棍棒を振り上げる。





マリィン
「ん…ん～」
(全身が痛い…何が起き…)

どうにか体を起こそうと向きを変えた瞬間、
クーストースがラウルに棍棒を振り下ろそうとしているのが視界に入る。


「やめてぇぇぇ！！！！」

                             to be continued